SquareがECに特化した無料写真アプリをリリース、スマホで本格的な商品写真を実現

ECのミカタ編集部

Square株式会社(本社:米国カリフォルニア州サンフランシスコ、CEO:ジャック・ドーシー)は、iPhoneで撮影した写真を加工し、Square内の商品カタログやオンラインストアにそのまま掲載することができるアプリ「Square フォトスタジオ」を発表した。

コストをかけずに本格的な商品画像を実現

同社の調査によれば、昨今のネットショップの成功には、商品画像が重要であることが明らかになっている。小売業者のネット販売において、初回注文を受けた商品の94%は、商品画像がある状態で販売していた。

今回新たにリリースされた「Square フォトスタジオ」は、スタジオでの撮影に時間やコストをかける必要がなく、自身のスマホを使って、商品ページへ本格的な商品画像を追加することができるアプリ。

本格的な商品写真をスマホで手軽に撮影でき、照明や構図が自動で調整され、画像の背景もAIによって自動抽出し、透明な背景に置き換わる。背景色は、リストから選択、カスタムカラーを指定することも可能だ。

また、本アプリを使用すると、Squareの商品カタログと同期することや、既存の商品に新しい写真を連携させることもできる。

「Square オンラインビジネス」との連携ですぐに販売が可能に

本アプリはSquareの加盟店ではなくても、無料で商品の写真を撮影し、画像を調整することができる。リンク決済を無料で始められ、簡単なオンライン販売を可能にする「Square オンラインチェックアウト」や無料でネットショップをオープンすることのできる「Square オンラインビジネス」と連携させれば、すぐに商品を販売することも可能だという。

米国ニューヨーク州でリカーショップを営むアーロン・レフコブ氏は、以下のコメントを寄せている。

「商品の撮影は慣れていないと難しいし、時間がかかります。『Square フォトスタジオ』のおかげで、これまで新しい商品が出るたびに照明やカメラを準備して撮影と編集を行い、出来上がった写真を1枚ずつネットショップへ掲載するのに費やしていた時間を節約することができています。一連の作業を自分のスマホから数分で行えるため、時間だけでなく、お金の節約にもなっています」

なお、2021年11月25日現在、「Square フォトスタジオ」はiPhoneからのみ利用が可能となっている。

商品の売れ行きを左右する画像の“質”

近年のECにおいては、商品画像の有無はもちろん、商品画像の“質”も購買を左右する要素としてますます重要性を増している。

プロが撮影した美しい写真を使用したほうが商品の売れ行きが良くなるのは事実だが、中小事業者にとってそのコストを負担するのは容易ではない。また自社で撮影や編集をするにしても、その手間が大きな負担となっていた。

スマホで撮影した写真を使って本格的な商品画像を掲載できる「Square フォトスタジオ」は、経営資源の限られる中小事業者にとって心強い存在となりそうだ。

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