オートバックスセブンが中国アリババのECモールに出店、株価続伸
オートバックスセブン、株価続伸
オートバックスセブンの株価が3日連続で続伸している。
まずは10月5日付け日本経済新聞で、同社が中国電子商取引で最大手のアリババ集団(浙江省)のサイトに出店すると伝えられたことが買い材料とされ、続伸した。
これはアリババ傘下のモール型サイト「天猫国際(Tモール・グローバル)」に出店し、日本製の高品質な空気清浄・脱臭機や自動車用の内装品など100品目を、10月8日から販売するものだ。
アリババへの出店により、拡大する中国の自動車用品市場で、富裕層を中心に需要を開拓する、と見られる。
また、10月6日の大引け後に、自動車関連の部品・用品の卸売・小売を行う全額出資子会社をマレーシアに設立すると発表し、さらなる続伸につながった。事業開始は2015年3月を予定。マレーシア政府とジョホール州政府が地域開発プロジェクト「イスカンダル計画」を進めている地域に出店する。
アジアの巨大市場で同社の得意とする自動車用品の販売拡大が見込まれることから、買いが向かった。
自由な社風で、海外展開・EC展開へ
日本初のカー用品のワンストップショッピングを実現した「オートバックス」は2014年に40周年を迎え、現在、国内に470店舗以上を展開している。
業務は、カー用品の販売と取付・交換サービスや車検・整備、車の販売と買取などを行うフランチャイズチェンを運営している。誰もが知る身近なカー専門ショップだ。
現在、約半数以上の280店舗で新車・中古車の販売と買取を行う「オートバックスカーズ」を展開している。2014年度中に全店舗に展開することめざす。
社風は自由で気さく。社長や役員も社員と同じフロアで執務するため、新卒社員が役員の隣の席に座ることもあるという。
若い社員は緊張しないか心配だが、この自由な社風がリアル店舗もECも伸びている活力の秘訣なのだろう。
海外での業績アップを期待したい。