DM(ダイレクトメール)の発送代行とは。料金相場やおすすめ業者を紹介

ECのミカタ マーケティング部

DM(ダイレクトメール)の発送代行とは。料金相場やおすすめ業者を紹介

DM(ダイレクトメール)の最大の強みは、開封率の高さです。メルマガの開封率は一般的に30%程度といわれますが、一般社団法人日本ダイレクトメール協会の調査によると、DMの開封率は75.4%にもなります。オンラインマーケティングが発展した現代においても、DMは有効なマーケティング手法なのです。

一方で、DMの発送業務は印刷から封入、宛名シールの貼付、郵送手続きなど工数が多く、業務量も膨大になります。自らDMの郵送までを行っているECサイト運営事業者の多くは、発送代行業者への委託を検討したことがあるのではないでしょうか。

そこで、本記事ではDMの発送代行業者について詳しく解説していきます。依頼可能な業務の内容や料金の相場、おすすめの発送代行業者と詳しいサービス内容まで具体的に紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

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ECサイト運営におけるDM(ダイレクトメール)

そもそもDMとは「Direct Mail」の頭文字をとった略称で、事業者から直接アプローチする「プッシュ型」のマーケティング手法の1つです。電子メールやSMS(ショート・メッセージ・サービス)などを活用するデジタルマーケティングとは異なり、ハガキや封書を郵送することで、直接的かつ物理的に自社の情報を届けます。

そんなDMの強みは、冒頭でも書いたとおり、電子メールの2倍以上を誇る開封率です。ECサイト運営においては、具体的に以下のようなシーンで効果を発揮します。

  • 限定商品や季節商品の販促
  • 休眠顧客の発掘
  • リピーター獲得のためのキャンペーン情報やクーポンの送付
  • 自社サービスの認知拡大によるブランディング

一方で欠点も。

DMは印刷から封入、発送に至るまで多数の作業が必要になるため、デジタルマーケティングと比較して手間がかかりやすいといった特徴もあります。

DM(ダイレクトメール)の発送代行とは

「開封率が高い一方で、手間がかかる」この欠点を補う方法の1つとして、発送代行業者への外注があります。

発送代行業者はDMの発送に関するすべて、もしくは一部の業務を請け負い、専門的なノウハウを活かしてスピーディーかつ柔軟なDMの発送を可能にしてくれます。

また、発送代行業者に委託できる業務はDMの発送業務だけではありません。次章で、外注可能な業務について詳しく解説します。

DM(ダイレクトメール)の発送代行業者に委託できる業務

DMの発送代行業者に委託できる業務について、詳しく紹介していきます。

印刷

DMのデザインを作成さえすれば、発送代行業者に印刷から委託することができます。業者によっては製本や宛名シール印刷といった、より高度な印刷作業を依頼することも可能です。

中にはDMの企画・デザインの段階から発注できる業者も存在するため、自社にデザインのノウハウがない場合は利用を検討するとよいでしょう。

保管

作成から発送までデータですべてが完結するデジタルマーケティングとは異なり、DMの場合は紙で印刷したDMを保管する必要があります。少しでも商品保管に活用できるスペースを多くとりたいEC事業者にとって、これは大きな欠点です。

発送代行業者の中には、DMの保管も委託できる業者がいます。発送代行業者に保管を依頼すれば、社内での保管スペースの節約につながります。商品保管により多くのスペースを割けるようになるでしょう。

また、DMの多くは一度送って終わりではなく、販促キャンペーンや新作発売などのタイミングで定期的に送り続けるものです。

DMの保管を委託した発送代行業者に発送のタイミングを指定さえすれば、社内工数ゼロで、DMの定期発送が可能になります。

封入

DMの発送においてもっとも手間がかかるといわれるのが、封入作業です。封入を自社で行う場合は、普段の商品発送作業の合間に進めることになるため、オーバーワークやミスにつながりやすくなります。

発送代行業者によっては販促品の封入にも対応しているため、レビューへの御礼品など、送りたいDMの内容によって業者を選定するとよいでしょう。

発送

発送代行業者の本分ともいえる業務です。

発送代行業者の多くは、最適な配送ルートの選定や自社物流センターの保有など、専門業者ならではのノウハウを持っています。そうした強みを活かして、さまざまな割引を提供している発送代行業者もありますので、予算に応じて検討するとよいでしょう。

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DM(ダイレクトメール)の発送代行を利用するメリット・デメリット

次に、DMの発送代行業者を利用するにあたってのメリットとデメリットを紹介します。短所と長所を事前に理解したうえで、自社のニーズに最適な発送代行業者を選定しましょう。

メリット

まずはメリットを3つみていきます。

工数削減

繰り返しになりますが、DMの発送作業には多くの工数が発生します。

発送代行業者に委託することでDMの発送に必要な自社の工数を削減できれば、ECサイト運営の基幹業務に集中できるようになるでしょう。選択と集中により、売上アップに貢献することが期待できます。

DMの発送業務の質向上

通常の商品発送業務の合間にDMの発送を行うと、どうしても業務過多となり、ミスが発生しやすくなります。発送代行業者への委託は、この点を解決できます。

専門業者である発送代行業者に任せることで、DMの発送に関するミスが減り、さらには自社で行うよりスピーディーにDMを発送できます。

総じてDM関連業務の質が向上し、より狙った顧客にリーチしやすくなるなどの効果が見込めます。

保管スペースの削減

DMの保管にはスペースが必要です。DMそのものだけではなく、封筒や宛名シール、封入作業の際に必要な道具類も保管する必要があるため、商品の保管スペースを圧迫することにもなりかねません。

DMの保管まで請け負う発送代行業者に依頼すれば、こうした保管スペース・作業スペースを削減できます。商品の保管など、基幹業務にスペースを割けるようになる点は大きなメリットといえます。

デメリット

一方で、デメリットもあります。主に3つの欠点についてみていきましょう。

費用がかかる

最大のデメリットは、外注費用が発生する点です。発送代行業者に委託する際は少しでも費用を抑えるために、DM発送を行う目的と具体的に利用したいサービス内容、発送件数を明確にしたうえで、複数の業者から見積もりを取りましょう。

DMの発送代行業者の料金相場については、のちほど詳しく解説します。

個人情報流出のリスク

DMの発送代行業者を活用する際には、顧客情報を発送代行業者と共有する必要があります。そのため、個人情報流出のリスクがあることを理解しておくことが重要です。

発送代行業者の選定の際には価格帯に気をとられがちですが、これまでの実績や個人情報管理への姿勢にも着目し、選定の基準としましょう。

社内ノウハウの消滅

DMの発送業務に限らず、社外に業務を委託すると、その業務に関連する社内のノウハウは失われていきます。そのため、改めて内製化しようとした場合に、人員の確保や教育から始めなければならないリスクが生じます。

一度外部委託した業務は、一般的に外注し続けることになります。ランニングコストに加え、外注すれば再度の内製化が困難になるなどを総合的に検討して、外部委託するべきかを判断しましょう。

DM(ダイレクトメール)発送代行の料金相場

最大の懸念点である料金相場について、詳しく解説します。

両面カラー印刷から発送作業までを依頼する場合

発送代行業務に委託する際の一般的な依頼内容は、以下2点をセットにした依頼です。

  1. 両面カラー印刷
  2. 完成したDMの封入および発送作業

一般的に、DMは発送数が多いほど、料金が安価になります。DMの種類別の相場は次のとおりです。

1通あたり 1,000通発送 1万通発送 3万通発送
ハガキ 48円~80円程度 70円前後 55円前後 50円前後
圧着ハガキ 52円~90円程度 90円前後 60円前後 55円前後
封筒 71円~150円程度 80円前後 65円前後 59円前後

出典:DM発送の平均費用と料金相場|PRONIアイミツ

デザイン業務を依頼する場合

委託可能な業務として紹介したように、発送代行業者によってはDMの企画・デザインから依頼が可能です。DMでよく利用されるシンプルデザインの場合、デザイン費用の相場は以下のとおりです。

  • ハガキ片面:8,000円~2万円
  • A4片面:1万円~3万円

自社のリソースに応じて、デザイン業務から依頼するか、印刷工程から依頼するかを検討するとよいでしょう。

参考:DM発送代行の料金と相場観|株式会社ジャパンメール

DM(ダイレクトメール)発送代行のおすすめ業者・サービス

最後に、おすすめの発送代行業者・サービスを紹介します。

株式会社ポストウェイ

株式会社ポストウェイ(サービス名:ポストウェイメール便)は、1都3県をサービスエリアとした格安メール便配達で創業以来30年にわたって実績を積み上げてきました。

約1万人の配達スタッフと協力会社との連携網をフル活用し、郵便よりも安くDMを発送できます。配達頻度や発送通数が多いほど料金が安くなる点もうれしいポイントです。

DMだけでなく情報誌やカタログといった冊子の配達にも対応可能で、DMの企画・デザインも行っています。また、宛名印刷および貼り付け作業、封入作業も別途委託可能です。

培ったノウハウを活かし、メール便配達のコンサルティング業務にも取り組んでいます。年間の累計取扱冊数は2018年時点で9,000万冊を超え、確かな実績に裏打ちされたサービス力が特徴です。

ディーエムソリューションズ株式会社

ディーエムソリューション株式会社(サービス名:セルマーケ)は、DMの印刷依頼から発送までをウェブ上で完結させることでコストカットを徹底し、業界最安レベルでサービス提供しています。サービスがウェブ上で完結するため、印刷データと宛先リストを用意するだけでよいという手軽さも特徴です。

最安クラスかつ短納期が特徴の「DM発送ウルトラパック」を利用すれば、宛先リストに不備や重複がないかといった自動チェックを無料で受けられます。また、印刷データのチェックや選任のDTPスタッフによる修正サービスも無料で受けられるため(※1)、DMのデザインに自信がない場合でも安心して利用できます。

※1 印刷データの修正は内容により有料になる場合もあり

累計の取引会社数は約1万4,400社、年間のDM取扱数は約2億500万通と、実績も豊富です。

株式会社FID

株式会社FID(サービス名:MOTENASU)は特許取得の独自IT技術を駆使して、顧客の属性に合わせたDMを1通から印刷・発送が可能です。年代や性別によって、送付するDMの内容・デザインを変更したり、休眠顧客用のDMを作成したりと、発送コストを抑えながらもより自社の顧客に最適なDM送付が可能になります。

株式会社FIDはメールやLINEなどのオンラインマーケティングにも対応しています。そのためMOTENASUでは、DMに加えてメールやLINE、SMS(ショート・メッセージ・サービス)などのさまざまなチャネルを使い分け、配信対象により最適な方法での配信を実現しています。DMのみによるマーケティングよりも、高い効果が狙えるでしょう。

ラクスル株式会社

ラクスル株式会社(サービス名:ラクスルダイレクトメール)の特徴は、何といっても豊富なデザインテンプレートです。自社にデザインスキルがなくても、デザイン性の高い自社オリジナルのDMを簡単に作成可能です。

サイズやDMのタイプも数多く用意されているうえ、サイト上にテンプレートの使い方を丁寧に解説したページが設けてあるため、デザイン初心者でも簡単にDM作成できます。デザイン作成後は印刷から発送まですべてオンラインで完結します。

また、テンプレートにない仕様でのDM作成や、すでに自社にある印刷物の封入・発送、DMの定期発送にも対応しています。和紙を使用したDM作成や、紙面の一部を1通ずつ異なる文字や画像に差し替えて印刷できる「バリアブル印刷」にも対応しているため、挨拶状などの作成にも対応可能です。

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DM発送代行サービスを選ぶポイント

多様なDM発送代行業者が存在する中、選ぶ際にどのような視点を意識したらよいのでしょうか。ここでは、発送代行サービスを選ぶときのポイントを紹介します。

料金設定のわかりやすさ

代行業者を比較する場合、「1枚いくらで対応してもらえるのか」という費用面は大切な比較ポイントです。

各代行業者の発送費用を比較するうえで意識したいことは、料金設定の「わかりやすさ」です。料金設定の項目は、部数や配布エリア、代行業務(印刷や封入、宛名のラベル貼り)などさまざま。

どの工程にどのくらいのコストが発生するのか、わかりやすく説明のある業者であれば、全体の見積もりだけではわからない、よりサービス内容を意識した依頼を実現しやすくなります。

発送証明や追跡調査の有無

費用をかけてDM発送代行を依頼しても、きちんと発送されていなければ意味がありません。サービスを検討するときは、代行業者から運送業者へDMが渡された際に発行される「発送証明書」のコピーを送付してもらえるかを確認しておくことが重要です。

また、追跡調査が可能な代行業者であれば、配達できなかった場合などのトラブル回避にもつながりやすいですよ。

個人情報の取り扱い

発送代行は、顧客の住所や氏名といった個人情報を共有するため、依頼先の個人情報の取り扱いに対する向き合い方もチェックすべきポイントです。

まずは、「プライバシーマークを取得しているかどうか」を確認してみましょう。プライバシーマークは個人情報の取り扱いに関して、一定の基準を満たした法人のみが取得が可能な制度です。

Pマークの有無を確認することで、安全性の高い発送代行業者か否かを判断できるでしょう。

希望に合ったDM発送代行業者は「ECのミカタ」で見つかる◎

本記事では、DMの発送代行業者について、委託可能な業務内容やメリット・デメリット、料金相場、おすすめの発送代行業者について解説しました。

実際にDM発送を外部委託する際には、ECサイト運営事業者専門の発送代行業者を選ぶのがおすすめです。

一方、自社にぴったりの発送代行業者を探すには、プランを細かく調べたり複数の業者から見積もりを取ったりと、委託先を選定するだけでも膨大な作業量になります。

そんなときは、自社の希望や予算にあった優良業者を紹介できる「ECのミカタ」の利用がおすすめです。

専門のコンサルタントに相談内容を伝えるだけで、条件にマッチした事業者を紹介してくれます。

面倒なDM発送作業は外部委託して効率化し、基幹業務に集中することでさらに売上を上げていきましょう。

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