外国人に人気のお菓子フレーバー1位は“桜味”、2021年に越境ECで売れた「ジャパン商品ランキング」を発表
サブスク型越境ECサービスを展開する株式会社ICHIGO(本社:東京都港区 代表:近本 あゆみ)は、同社が展開する4つの海外向けECサービスにおいて、2021年に海外ユーザーから人気を博したジャパン商品を発表した。
海外向け日本のお菓子のECサービスが伸長
2021年は、東京オリンピック・パラリンピック大会の開催をきっかけに各国の選手や記者が来日し、選手村で配られるお菓子や商品の豊富なコンビニがSNSで話題になるなど、日本の食文化が大きな注目を集めた。
そのような盛り上がりの影響もあり、同社が展開する「TokyoTreat」や「Sakuraco」で気に入った日本のお菓子や食品を単品でも購入できるEC「JAPANHAUL」では、売上が昨対比40%増と好調な伸びを見せた。
また、世界的な巣ごもり需要の高まりを受け、日本各地の和菓子を詰め込んだサブスクサービス「Sakuraco」は3ヶ月で売上170%増と、コロナ禍で海外旅行が難しい中で日本の食や文化を楽しむ海外ユーザーが増加した。
お菓子・ドリンクのサブスクの人気は「桜味」
「TokyoTreat」は、月ごとのテーマに合わせたスナックやジュースを15~20種類ほど詰め込んで海外へ送る、月額約3400円からのサブスクリプション型サービス。2015年にサービスを開始して以降、欧米を中心に世界150カ国の人々に日本の商品の魅力を届けてきた。
お菓子の中で特に海外ユーザーから人気の商品が桜味だ。海外展開のある商品も定番フレーバーのみの販売が多いため、日本ならではの桜商品や限定フレーバーに関心のあるユーザーが多い結果となった。
ソフトドリンク部門でも、お菓子と同じく桜味が人気を集める結果となっている。また、外国人からの認知度が高い人気観光地の名産であるフルーツを使ったドリンクも人気を集めた。
フルーツを使った和菓子も人気
「Sakuraco」は、地方で歴史を築き上げてきた老舗和菓子メーカーの商品を取り扱うサービスで、2021年3月にスタートした。
「Sakuraco」では、ドリンク部門と同じく、外国人から認知度の高い日本のフルーツを使った和菓子が人気となった。また、餅を使ったお菓子は食感が珍しいことから、外国人から支持を得ている。
食品の単品販売では「乾麺」に注目
日本のお菓子や食品を単品で販売するEC「KAPANHAUL」では、乾麺のニーズが高くなっている。
観光客が列をなす有名ラーメン店の商品や、外国人が好む味の濃いこってりとした珍しい味のものが人気を集める結果となった。
ゆるキャラのファンも増加中
「YumeTwins」は、日本のアニメや漫画キャラクターが海外でもファンを増やし続けている点に着目し、”カワイイ”グッズを届けるサービスとして開始。今では累計販売個数30万個以上を達成している。
ゆるい雰囲気のかわいらしいキャラクターや、国内はもとより、海外でも根強い人気を誇るイラストレーター「森チャック」氏が生んだキャラクター「汎用うさぎ」が支持される結果となった。
コアな商品だからこそ越境ECで人気を得ることも
今回の「ジャパン商品ランキング」を見て、マニアックな結果に驚いた人もいるかもしれない。
とりわけ「桜味」は独特の風味があるため、日本人でもある程度好き嫌いが分かれるフレーバーだ。しかし、だからこそ海外では手に入りにくいため、「わざわざECで日本から取り寄せる」というニーズが生まれるのだろう。
「今回のランキングで上位に挙がっている商品=外国人に幅広く受け入れられる商品」ではないが、日本の食やポップカルチャーのコアなファンが好むものは、必ずしも万人受けするものとは限らない。
日本に対する関心や愛着が深い層に対し、彼らの好みや興味に合った商品を提案することで、新たな越境ECヒット商品が生まれることをうかがわせる結果となった。