LINEリサーチ、若年層の流行に関する定点調査を公表
LINE株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:出澤 剛)は、2021年下期における若年層の流行に関する調査を実施し、その結果を公表した。ここではその概要についてポイントを絞って見ていく。
調査概要
調査対象:日本全国の15歳~24歳の男女
実施時期:2021年12月7日~12月9日
有効回収数:4721サンプル
※回収比率は、[男性]15-18歳:19-22歳:23-24歳:[女性]15-18歳:19-22歳:23-24歳が2:2:1:2:2:1
「鬼滅の刃」が再び1位に
2021年9月期と12月期を含めた下期の結果では、9月期1位に「東京リベンジャーズ」、12月期1位に「鬼滅の刃」がランクインした。また「呪術廻戦」は9月期も12月期もランクインしており、アニメやマンガのタイトルが下期の若年層トレンドとしては高い注目を集めていることがわかった。
最新の12月期の結果では「鬼滅の刃」が1位となり、2020年12月期の調査での1位以来、再び1位となった。また2位に「なにわ男子」がランクインし、前回の33位から急上昇する結果となった。5位、6位には「ポケットモンスター/ポケモン」と「ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド/シャイニングパール」がランクインした。「BTS」や「ウマ娘 プリティーダービー」などは、ここ最近の流行調査では常に10位以内に入っており、安定した人気がうかがえる。
また最新結果の11位以降は、前回10位以内に入っていた「Apex Legends」や「YouTube」、「新型コロナウイルス感染症」などがランクイン。19位には「平成フラミンゴ」が、30位には「すとぷり」といったYouTubeで活躍中のグループがランクインし、特に10代女性で人気の高い傾向となった。20位に「NiziU」や、29位に「ジョジョの奇妙な冒険」もランクインした。
男性「ポケモン」、女性「なにわ男子」が上位にランクイン
男女別では「鬼滅の刃」が男女共通して上位となり、男性は23~24歳の割合がもっとも高く1位。女性は19~22歳、23~24歳の年齢で2位となった。男性では全体ランキングでも上位に入っていた「ポケットモンスター/ポケモン」や「ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド/シャイニングパール」が、どの年齢層でも上位となっており、流行の様子がうかがえる。
また「ウマ娘プリティーダービー」や「Apex Legends」などのゲームタイトルも引き続き男性10位以内にランクインする結果となった。女性ではすべての年齢層で「なにわ男子」が1位。高校生から大学生、社会人にあたる幅広い年齢層でランクインし、高い注目を集めたことがわかった。
女性15~18歳、19~22歳の年齢層では「コムドット」がランクイン。15~18歳では10位に「平成フラミンゴ」が入っており、YouTuberの活躍も話題になっている様子がうかがえた。女性では「なにわ男子」「BTS」「Snow Man」「NiziU」などのミュージシャン、グループなども10位以内にランクインする結果となった。
これから行きたいスポットは?
12月期の調査では、2019年以降にオープンした新しいスポットまたは2022年にオープン予定の最新スポットの中で、これからどこに行きたいかを聞いたところ、全体ランキングの1位から5位まではすべてテーマパーク関連の施設となった。
1位は昨年3月にユニバーサル・スタジオ・ジャパン内にオープンした「スーパー・ニンテンドー・ワールド™」で、約5割となった。次いで今年の秋にオープンを予定している「ジブリパーク」がランクインする結果となった。
男女別では「スーパー・ニンテンドー・ワールド™」が、男女ともに1位にランクイン。男性は2位以降は僅差となっているが、2位にUSJのアトラクション「モンスターハンターワールド:アイスボーンXR WALK」がランクインした。割合としては男女同じくらいで共に注目が高いスポットであることがうかがえる。
女性では1位「スーパー・ニンテンドー・ワールド™」、2位「ジブリパーク」が5割強でランクインし、僅差となった。「東京ディズニーリゾート・トイ・ストーリーホテル」は男女ともに3位となっているが、女性は5割弱と高く、5位の「ディズニーフラッグシップ東京」とともにディズニー関連スポットも人気が高い傾向となった。なお、男性に比べると女性のほうが「特にない/わからない」の割合が低く、新名所や最旬スポットへの注目がより高い様子がうかがえる。
調査サマリー
調査結果にあるように2021年下半期は複数のマンガ・アニメが10位以内にランクインし、最新調査では「鬼滅の刃」が再び1位になった。「平成フラミンゴ」や「すとぷり」など、YouTubeで活躍中のグループが30位以内にランクイン。
男性は「ポケモン」、女性は「なにわ男子」が急上昇で上位にランクインし、これから行きたいスポットは、1位「スーパー・ニンテンドー・ワールド™」、2位「ジブリパーク」となった。ECにおける売れ筋を考える上でも若年層の消費動向をとらえる貴重な最新資料となりそうだ。