Amazon広告最適化ツール「Perpetua」、日本の業界初となるブランド売買プラットフォームの提供を開始
Perpetua Japan(日本支店:東京都千代田区、Head of Japan 的場啓年)は、2022年2月1日よりブランドの売却を希望するAmazonセラーとブランドアグリゲーターをつなぐブランドアクイジションエコシステム(以下:BAE)の提供を開始すると発表した。
ローンチ時にはブランドアグリゲーターである「forest株式会社」「MOON-X株式会社」がBAEに参画するという。
背景にブランドの価値を最大化できていない現状
Perpetuaを利用しているAmazonセラーの多くは素晴らしいブランドと商品を有しているものの、言語や文化の問題で日本市場だけの展開に限定されてしまうことが多い。また、マーケティングや広告の知識不足が障壁となり、日本市場でも機会損失をしているケースがある。
また、日本では、企業の売却や買収についてはよく耳にするが、いまだにブランド売却や買収について聞く機会は少ない。前述のようなさまざまな理由により、企業が保有するブランドで商品の利益を最大化できず、結果としてブランドの保有や継続的な展開に悩むケースも少なくないのが実情だ。
そこで同社は、Amazonセラーに「BAE」を通して、今まで育ててきたブランドに価値があることを知ってもらい、ブランドアグリゲーターとの橋渡しをすることで、今までとは違う未来を創りたいという考えのもと、本サービスの提供に至ったという。
ブランドとアグリゲーターをマッチングする「BAE」
事業者は、同社がAmazonセラーに提供するAmazon広告最適化ツール「Perpetua」を通じて、「BAE」に簡単にアクセスすることができる。
ブランド売却を希望するAmazonセラーはPerpetuaの管理画面から「ブランドの売却を検討」のボタンをクリックし、いくつかの簡単な質問に回答するだけで、その情報にブランドアグリゲーターがアクセスできるようになる。
ブランドアグリゲーターがブランドに興味を持ち、買収の要望を表明すると、売却に向けた交渉が開始される。
なお、「BAE」への無償アクセスが可能なのは、Perpetua利用しているAmazonセラーに限られるという。
今後増加が予想されるAmazonブランドのM&A
アメリカでは近年、Amazonでの販売に成功している小規模ブランドのM&Aが活発化している。Amazonブランドを買収し、海外展開を行うセラシオが日本事業をスタートした背景もあり、日本においても今後AmazonブランドのM&A件数は増えていくと考えられる。
ブランドの売却を目的に事業を行うのではなくても、「売却」という選択肢が生まれることで、Amazonセラーの事業戦略がより柔軟で多彩なものとなりうるだろう。