【ebay】2021年Q4と年間越境ECトレンドを公開 売れ筋の上位5位をゲーム関連が独占

ECのミカタ編集部

イーベイ・ジャパン株式会社(所在地:東京都港区、代表取締役社長:岡田 雅之、以下「イーベイ・ジャパン」または「同社」)は、2021年度第4四半期(10‐12月)の期間、および2021年の一年間に日本セラーから出品されたアイテムの販売動向を発表した。ここではその概要についてポイントを絞って見ていく。

上位5位をゲーム関連が独占

◆2021年Q4(10~12月)トレンド
・売れ筋ランキングはポケモン、PlayStation(R)4などゲーム関連が上位独占
 米国で定着する中古品プレゼント需要で、ゲーム&おもちゃはXmasに売上増
・100万円超え商品は6割が腕時計。寿司ロボットや全長1.5mのガンダムも

◆2021年 年間越境ECトレンド
・取引額:ブランドバッグ、時計が高額取引増加を受け1-2位に
・カテゴリー成長率ランキング:トレーディングカードが昨年比+218%に市場拡大

Q4の売れ筋商品では12月に発売されたポケモンカードの新作と25周年記念の拡張パックが1-2位を飾った。3-5位には年末のギフト需要の高まりからPlayStation(R)4、Nintendo Switch Liteや周辺機器がランクイン。上位5位をゲーム関連が独占した。

また昨年夏から導入された新たな決済管理システムで可能になった100万円超の取引では、期間中最高額となる約692万円で販売されたロレックス デイトナをはじめ、高級腕時計が全体の6割を占め新たなトレンドとなった。その他、寿司ロボットや日本刀、人と同じサイズのガンダムのプラモデルなど、日本ならではのアイテムや変わり種の商品も高額で取引されている。

2021年年間では、取引額ランキングにおいてブランドバッグが1位、腕時計が2位に。どちらも安定した人気のカテゴリーであることに加え、100万円超えの高額取引も増加したことでさらに活性化した。

3位に躍進したトレーディングカードは年間の成長率ランキングで前年比+218%の圧倒的な伸びで1位となっており、ポケモンカードをはじめ世界的な人気が結果に反映された。また成長率2位となった自動車パーツは、米国のサプライチェーンが寸断されていることで需要が集まり順位を上げた。

売れ筋商品ランキング

1位は昨年12月に新発売となった「ポケモンカードゲーム ソード&シールド」のハイクラスパック「VMAXクライマックス BOX」、続いて同じくソード&シールドの拡張パック「25th ANNIVERSARY COLLECTION」が入りポケモンカードが1-2位を占めた。

ポケモンカード関連の商品はQ4で取引された商品の約50%にも上り、2020年Q3から6期連続で売れ筋ランキングの首位に輝いており、世界的な人気と需要がデータにも表れている。 3位にはPlayStation®4、4位にNintendo Switch Liteと人気のゲーム機が年末のギフト需要でランクイン。

米国では若者を中心に「中古品をあえて買う」という文化が広まっており、中古品をプレゼントすることにも抵抗がない傾向があるという。これらのゲーム機や、5位のポケモンのゲームと連動したガジェット「モンスターボールPLUS」も同様に、中古品も含めて売れ行きを伸ばしたようだ。

その他惜しくもTOP5入りはならなかったが、圏外ではVTuberグループの「ホロライブ」のトレカや、韓国の男性アイドルグループ「Stray kids」のグッズなどが売り上げを伸ばしており、今後の注目と言えそうだとしている。

100万円超の売れ筋商品

eBay では、2021年6月から独自の決済システム「Managed Payments(マネージド・ペイメンツ:「eBayペイメントサービス」)新たに導入した。これにより日本のセラーは従来の決済システムの取引最大額だった1点につき100万円を超える商品の海外販売が可能になり、さらにビジネスの可能性が広がった。

Q4の3か月間でも200点近い商品が100万円超で取引され、最高額となったのは$ 59,920(約692万円)で販売された「ロレックス デイトナ」だった。ロレックスは今回の最大額引き上げで一気に取引が増え、100万円超えを果たしたブランドのシェアで45%を占めた。

エルメス(バッグ)やキャノン(カメラ、レンズ)がそれに続き人気となっている。また、100万円超えの商品カテゴリーシェアではロレックスが牽引する形で腕時計が全体の62%となり1位に。ウブロやオメガも多数の商品が高額で販売されている。

2位にはブランドバッグ(17.2%)、3位にはカメラ関連(7.8%)が続き、上位3カテゴリーで全体のほぼ9割を占める結果となった。なお成長率や売れ筋ランキングで1位を独走しているトレーディングカードは、次点の4位となっており、日本からの高額取引という点ではまだまだ伸びしろがありそうだとしている。

高額取引のTOP5は時計が独占。うち4つがロレックスとなった。なお前期(Q3)でもロレックス デイトナは最高額(US $61,686)となっている。高級時計はeBayが商品の取引時に無償で提供している真贋保証サービスの対象となっており、高額でも安心してバイヤーが購入できることが人気につながっているようだ。日本からの出品に対する真贋保証サービスは今後ブランドバッグについても導入予定で、今後の取引にどのように影響するか注目だ。

取引額TOP10

年間の取引額1位は女性向けのブランド品(Clothing& Accessories)が獲得。Q1~Q4まで一度も1位を譲らず、2位以下は四半期ごとに順位が入れ替わる中安定した人気となった。

2位には時計(Jewelry, Gems, Watchesカテゴリー)は前述の通り、100万円以上の商品の取引が可能になったことでエルメスやロレックスなど高級品の取引が活発になり平均単価が上昇している。また、3位のトレーディングカードは昨年6位から大きく躍進。ブームを超え定番の人気カテゴリーとして定着しそだとしている。

成長率TOP3(昨年比)

取引額TOP10のうち、前年比で大きく成長したカテゴリーではトレーディングカードが1位に。+218%と圧倒的な成長率で年間取引額ランキングも3位に押し上げた。また自動車パーツは新型コロナウイルス感染拡大の影響により半導体不足や、米国のサプライチェーンが寸断されていることで、中古の部品や関連商品に需要が集まったことも起因し2位に順位を上げた。

越境ECトレンド振り返り

◆ファッション・腕時計カテゴリー

主要カテゴリーの一つである女性向けブランドバッグは日本国内の商材供給が安定し始めたこともあり、引き続き伸びを見せた。腕時計は決済システムの移行に伴った100万円リミットの撤廃により、多くのセラーが高価格帯高級時計を出品し売上増につながった。腕時計は100万円以上商品販売においては50%近くのシェアとなり、特にRolexは真贋保証サービスの効果もあって、アメリカ国内よりも日本国内の取引がコンバージョンを上回る結果となった(カテゴリーマネージメント部 カテゴリーマネージャー 北村氏)。

◆トレーディングカード、アニメ・キャラクターグッズカテゴリー

コレクティブルカードのカテゴリーでは10月に発売されたポケモンカードの25周年記念カードボックスと新作のハイクラスボックスの売上が大きく伸び、好調を維持した。また特典プロモカードなどシングルカードの販売も多く、さらに100万円を超える高額カードも目立った。ポケモンカード以外にもVTuberグループの「ホロライブ」のカードボックスや、MLB大谷翔平選手のカード販売も好調だった。その中でもヴァイスシュヴァルツのカードは大きな伸びが目立った。アクションフィギュアおよびビデオゲームカテゴリーはクリスマス、年末年始の需要もあり、売上を伸ばしました。ビデオゲームカテゴリーの中でもNintendo Switch、Nintendo 64やPlayStationなどの本体機器の販売が増えたことが特徴的だった(カテゴリーマネージメント部 カテゴリーマネージャー 市田氏)。

◆その他のカテゴリー

カメラカテゴリーは年間取引額ランキングで4位にフィルムカメラ、6位にレンズ・フィルターと高い順位に位置しており、CanonやNikon、PentaxやMamiyaなど日本の著名メーカーの中古品が非常に好調だ。フィルムカメラにおいては日本より海外の方が高く売れる商品が多いという内外価格差と、世界的なアナログ回帰のトレンド及び熱狂的な支持者からの購入によりコロナ禍であっても高い回転率で販売出来ることが魅力となっており、人気を維持している。精密機器というカメラ商材の特性上、特に高単価な商品は日本から状態の良いものを安全に購入したいという消費者心理もあり、LeicaやContaxなど高額商品も大きく動いている。また、オートパーツが引き続き高い成長率を維持。年間で+69%の成長となった。米国のオートパーツの需要は継続しており、今後さらに市場拡大が予測されている。COVID-19パンデミックにより、自動車業界全体のサプライチェーンが寸断され、オートパーツの生産に影響が出ていることで、eBayの中古部品にも注目が集まっており、中でもいわゆる「JDM」、日本車仕様にカスタマイズするためのパーツ、ホイール、関連商品の販売が好調だ。ほか、ランク外ですが、楽器のギター&ベースのカテゴリーも高級ヴィンテージギターの販売が好調で、中には100万を超えるアイテムも売れている(カテゴリーマネージメント部 カテゴリーマネージャー 古谷氏)。

総括と今後の予測

カテゴリーマネジメント部部長の中里氏は次のように述べている。

「昨年、日本セラーの取扱高は前年比40%以上の成長を遂げました。コロナ禍において国内外の市場で様々なトレンドの変化があった中、上記ランキングに含まれていないニッチがカテゴリーにも、世界中の”Enthusiast”(熱狂的な)バイヤーの注目が集まりました。今年はマネージド・ペイメンツによる高額取引の増加、プロモーテッド・リスティング(サイト内広告)の進化による販促機能の拡充、そして今後も予定されている真贋保証サービス(Authenticity Guarantee)対象カテゴリー・ブランドの拡大によって、日本セラーの更なる商品露出および販売率の向上を見込んでおります」

このように2021年Q4は、売れ筋ランキングはポケモン、PlayStation(R)4などゲーム関連が上位独占し、米国で定着する中古品プレゼント需要で、ゲーム&おもちゃはXmasに売上増となった。また100万円超え商品は6割が腕時計となった。引き続き活況を呈するEC市場において、2022年もebayは、日本製品と世界のユーザーをつなげる上で、大きな存在感を示すことになりそうだ。

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