Z世代の約6割「Twitter&YouTubeの動画広告に嫌悪感なし」【Candee調べ】
ライブ配信や動画制作を中心にデジタルマーケティングを手がける株式会社Candee(本社:東京都渋谷区、代表取締役:山村 嘉克、以下Candee)は、Twitter・YouTubeを毎日利用しているZ世代104名を対象に、「Z世代の動画広告」に関する意識調査を実施し、その結果を公表した。ここではその概要についてポイントを絞って見ていく。
調査概要
調査概要:「Z世代の動画広告」に関する意識調査
調査方法:インターネット調査
調査期間:2022年2月14日〜同年2月16日
有効回答:Twitter・YouTubeを毎日利用しているZ世代104名
Z世代の6割以上「Twitterの動画広告」に嫌悪感なし
「Q1.あなたのTwitterの「動画広告」に対する印象を教えてください。」(n=104)と質問したところ、「ポジティブな印象」が9.5%、「ややポジティブな印象」が13.5%という回答となった。
次にQ1で「ポジティブな印象」「ややポジティブな印象」と回答した人に、「Q2.動画広告を視聴し、その後行ったことがあるアクションを教えて下さい。(複数回答)」(n=24)と質問したところ、「購入やアプリのインストール」が54.2%、「広告主のプロフィール閲覧」が33.3%、「広告の情報拡散」が29.2%という回答となった。
続いてQ1で「ポジティブな印象」「ややポジティブな印象」と回答した人に、「Q3.ついつい見てしまうと感じる広告のコンテンツを教えてください。(複数回答)」(n=24)と質問したところ、「自分用にカスタマイズされた広告」が54.2%、「ゲームコンテンツ」が41.7%、「動画や映画の予告コンテンツ」が41.7%という回答となった。
さらにQ1で「ネガティブな印象」「ややネガティブな印象」と回答した人に、「Q4.ネガティブな印象を持つ理由を自由に教えてください。(自由回答)」(n=40)と質問したところ、「全く興味のない広告ばかり流れているため」や「見たいものがあるのになかなかいきつけない」など36の回答があった。
<自由回答・一部抜粋>
・25歳:全く興味のない広告ばかり流れているため。
・25歳:見たいものがあるのになかなかいきつけない。
・24歳:鬱陶しい、手が離せないときに長いものが流れると不愉快。
・24歳:不快なものが多い。
・19歳:あまり興味がないし長い。
・19歳:遠回りせずズバッと商品を紹介すれば良いのに、物語型式にして長い。
・25歳:タイムラインが見づらい。
Z世代の約6割「YouTubeの動画広告」に嫌悪感なし
「Q5.あなたのYouTube「動画広告」に対する印象を教えてください。」(n=104)と質問したところ、「ポジティブな印象」が10.6%、「ややポジティブな印象」が16.3%という回答となった。
次にQ5で「ポジティブな印象」「ややポジティブな印象」と回答した人に、「Q6.動画広告を視聴し、その後行ったことがあるアクションを教えて下さい。(複数回答)」(n=28)と質問したところ、「購入やアプリのインストール」が39.3%、「広告主のサイト訪問」が28.6%、「広告の情報拡散」が17.9%という回答となった。
続いてQ5で「ポジティブな印象」「ややポジティブな印象」と回答した人に、「Q7.ついつい見てしまうと感じる広告のコンテンツを教えてください。(複数回答)」(n=28)と質問したところ、「動画や映画の予告コンテンツ」が50.0%、「自分用にカスタマイズされた広告」が46.4%、「ゲームコンテンツ」が28.6%という回答となった。
さらにQ5で「ネガティブな印象」「ややネガティブな印象」と回答した人に、「Q8.ネガティブな印象を持つ理由を自由に教えてください。(自由回答)」(n=46)と質問したところ、「胡散臭い広告が多く、関連性の低い広告が流れる」や「低俗な広告が多い」など42の回答を得ることができた。
<自由回答・一部抜粋>
・22歳:胡散臭い広告が多く、関連性の低い広告が流れる。
・21歳:低俗な広告が多い。
・18歳:体型や容姿など、デリケートな問題をバカにするようなストーリーの広告が多く流れ、見ていて気分が良くないと感じるから。
・23歳:ムダ毛やダイエットなど外見に対するコンプレックスをネガティブに捉える広告が多いから。
・20歳:不適切な漫画やゲームについてだから。
・24歳:見るときに邪魔だから。
・19歳:スキップできない興味のないやつが出てくる。
Z世代はデジタル広告に慣れている?
調査結果を受けて同社では次のように述べている。
「今回は、Twitter・YouTubeを毎日利用しているZ世代104名を対象に、『Z世代の動画広告』に関する意識調査を実施しました。まず、Z世代の6割以上が『Twitterの動画広告』に嫌悪感を感じていないことがわかり、更にはそのうち2割以上はポジティブな印象を持っていることが判明しました。また、Twitterの動画広告にポジティブな印象を持っている人の5割以上が、Twitterの広告がきっかけで『購入・アプリのインストール』の経験があることが明らかに。そこで、ついつい見てしまう広告のコンテンツを伺ったところ、『自分用にカスタマイズされた広告』が54.2%で最多、次いで『ゲームコンテンツ』と『動画や映画の予告コンテンツ』が41.7%と同率の結果となりました。一方、Twitter広告にネガティブな印象を持つ人へ理由を伺ったところ、『全く興味のない広告ばかり流れているため』や『見たいものがあるのになかなかいきつけない』などが挙がりました。
次に、Z世代の約6割が『YouTubeの動画広告』について嫌悪感を感じていないことが分かりました。また、そのうち約3割はポジティブな印象を持っていることが判明しました。YouTubeの動画広告にポジティブな印象を持っている人の約4割が、YouTubeの広告をきっかけに『購入・アプリのインストール』の経験があると回答しました。Twitterへの質問と同様に、ついつい見てしまう広告のコンテンツを伺ったところ、『動画や映画の予告コンテンツ』が50.0%が最多、次いで『自分用にカスタマイズされた広告』が46.4%の結果となりました。一方、YouTube広告にネガティブな印象を持つ人へ理由を伺ったところ、『胡散臭い広告が多く、関連性の低い広告が流れる』や『低俗な広告が多い』などが挙がりました」
調査にもあるように、Z世代は「SNS動画広告」に対して嫌悪感を抱く人が少なく、自分の好む商品やサービスに合った広告が表示されやすくなったことで、逆に興味を抱きやすく、購入や利用にまで至るケースが増えているようだ。
一方で、広告に嫌悪感を抱く場合もあり、広告の内容や表現方法が自分に合っていないという理由が散見された。従って、動画広告に対するイメージは、目にする人の好みにいかに寄り添っているかによって左右するとも言えそうだ。
EC事業者をはじめ、動画広告の導入を検討する場合、より必要な人へ届けることを意識することが重要になりそうだ。そのためにも、事前の綿密なリサーチや、ターゲットの明確化など、より一層の手間暇や工夫が必要となってくるのではないだろうか。