AIで生成したファッションモデルでアパレル企業のDXを支援する「AI model」が始動
AI model株式会社(本社:東京都渋谷区、CEO:谷口大季)は、2022年3月23日より、「AI model」サービスを開始すると発表した。
AIで生成したオリジナルモデルを活用
「AI model」は、AIで生成した各ブランド専属のオリジナルファッションモデルで、ブランディングやプロモーションの最適化、ECサイトや店頭でのインタラクティブなショッピング体験や顧客に合わせた無数のスタイリング提案、モデル撮影やささげ(撮影・採寸・原稿)業務におけるコスト削減とリードタイム短縮を実現する新たなサービスだ。
進化を続けるAIテクノロジーを導入障壁の低いSaaSとして提供することにより、各社のDX戦略を支援しながらアパレル業界の活性化につなげることを目指す。
「AI model」の機能
AI modelを導入することにより、以下のことが実現できるという。
①ORIGINAL MODELS
オリジナルでモデルを生成して、ブランディングやプロモーション等で顧客に最適化しながら展開
②VIRTUAL DRESSING
VIRTUAL DRESSING(仮想試着)技術で、ECサイトや店頭でインタラクティブなショッピング体験を展開
③PERSONAL STYLING
無数の衣装をコーディネートして、顧客に最適化されたスタイリングをパーソナル提案
④DIGITAL TRANSFORMATION
ECサイトの「ささげ業務」や「特集コンテンツ」をDX化
OMO戦略をクリエイティブで支援
ECサイトでスコアリングされ常に進化を続けるAI modelの活躍の場は、ECサイトのバナーだけではなく店頭のPOPや販促ツール、広告バナーにまで広がる。
これまではECサイトだけのものであったコンテンツが、これからは店舗を内包し、ブランディングやプロモーションがオフラインでも共通化され、ブランドイメージの定着やOMO戦略の推進に寄与する。
アパレルのささげ業務のDX化に貢献
ファッションビジネスにおいて、写真素材が消費者の購買意思決定に大きな影響を与えることから、「ささげ」がアパレルECの差別化ポイントと言われている。
一方で、リードタイム短縮や物流センターと撮影スタジオ間の送料や間接コストなどを優先して物流センター内で撮影されることが多く、ファッションモデルからは敬遠されがちで、撮影クオリティが低いという課題がある。
また、モデル撮影には決して安価ではないコストが継続的に発生し、撮影枚数にも上限がある。自社で撮影したにもかかわらず活用領域が限定され、商品のライフサイクル、シーズンごとに使い捨てられているのが現状だ。
さらに、アパレル商材は商品のSKU数が多く、シーズンごとの商品入れ替えも激しいため、他の商材と比べて「ささげ」の負担が大きい傾向にある。EC市場の拡大が今後も継続すると想定される中、EC市場の成長が事業収益の拡大に寄与する一方で、人材不足もあいまってささげ業務の負担が高まっている。
写真素材のAI model化を進めることで、これらの課題が解決し、ファッションビジネスのささげ業務のDX化が見込まれる。
従来は、自社のブランドや商品のイメージに合ったモデルを探し、予算やスケジュールの折り合いをつける必要があったが、AI modelであればイメージに合ったモデルを生成できることから、コストを抑えながらブランドの世界観を表現することが容易になりそうだ。