ポケットマルシェとオレンジページが、直販を行う生産者に「レシピカード作成サービス」を提供開始
国内最大級の産直アプリ「ポケットマルシェ(ポケマル)」を運営する株式会社ポケットマルシェ(本社:岩手県花巻市、代表取締役:高橋 博之)と、その出資元である株式会社オレンジページ(本社:東京都港区、代表取締役社長:一木典子)は、2022年3月25日より、直販を行う生産者向けに「レシピカード作成サービス」の提供を開始すると発表した。
オレンジページが運営する「オレンジページnet」に掲載された1万5000件以上の人気料理家のレシピから、生産者が手がける食材に適したレシピを同梱して発送することが可能になる本サービスを通じて、生産者および消費者の直販利用における満足度向上を目指すという。
生産者と消費者双方の満足度向上へ
直販利用生産者を対象にポケットマルシェが行った「レシピについての簡易アンケート」において、「消費者からおすすめのレシピを聞かれたことがあるか」という問いに対し、22.7%の生産者が「とてもよくある」、50%の生産者が「ある」と回答した。
その一方で、「直販時におすすめのレシピや食べ方を書いた紙を同梱して発送しているか」を問う設問では、「毎回同梱している」と回答した生産者は34.8%にとどまっていた。
また、レシピに関する生産者の悩みとして、「料理が不得意なので、お客様に紹介できる調理法が少ない」「レシピカードを作成したいが手間がかかるため、作成できていない」といった回答が見られた。
ポケットマルシェの出資元であるオレンジページが運営する「オレンジページnet」には、常時1万5000件以上の人気料理家のレシピが掲載されている。
アンケートによって見えた生産者の直販における悩みを解決すべく、今回オレンジページとポケットマルシェが連携し、生産者向けに「レシピカード作成サービス」を提供するに至った。両社は本サービスを通じ、生産者と消費者双方の満足度向上を目指すという。
生産者が手がける食材に適したレシピを商品に同梱
「レシピカード作成サービス」は、「オレンジページnet」に掲載されている1万5000件以上の人気料理家のレシピから、生産者が手がける食材に適したレシピを商品に同梱して消費者に届けることができるサービス。「オレンジページnet」内の該当レシピに遷移する二次元バーコードが付いたレシピカードを生産者に提供する。
◆生産者のメリット
「料理が不得意なので調理方法を紹介できない」といった悩みを抱えている生産者でも、手間をかけずにレシピを食材とともに消費者へ届けることができる。また、人気料理家が監修したレシピを活用することができる。
◆消費者のメリット
届いた食材の調理法がわからない、調理法のバリエーションを広げたいといったときに、人気料理家が監修したレシピをすぐに参照することができる。
「レシピカード作成サービス」利用の流れ
①生産者が、「オレンジページnet」掲載レシピから使用したいレシピを選び、特設フォームから使用を申請
②生産者からの使用申請に基づき、オレンジページが、「オレンジページnet」当該レシピページへ遷移する二次元バーコード付きのレシピカードのデータを制作
③ポケットマルシェが、レシピカードのデータを生産者にメールにて送付
④生産者は、レシピカードを印刷し、発送する商品に同梱
◆ 使用申請受付期間
2022年3月23日(水)〜31日(木)を予定
※レシピカードは、2022年6月30日(木)発送分まで同梱(予告なく変更となる可能性あり)
◆ 利用条件
「ポケットマルシェ」に登録している生産者であること
レシピ同梱で消費者満足度・リピート率向上へ
「ポケットマルシェ」は、全国の農家・漁師から、直接やりとりをしながら旬の食べ物を買うことができるプラットフォームだ。2016年9月にサービスを開始し、現在、約6,600名(2022年3月時点)の農家・漁師が登録。約16,000品の食べ物の出品と、その裏側にあるストーリーが提供されている。
一般のスーパーではあまり見る機会のない野菜なども出品されていることから、産直サイトを眺めていると新しいレシピに挑戦してみたくなる。一方、その食材を「どう料理したらいいかわからないが、レシピ検索サイトなどで探すのも面倒」という心境から、興味が湧いても購入を見送る人もいるはずだ。
食材に適したおすすめレシピを同梱することで、ユーザー自らがその食材の魅力を引き出すことができるようになり、結果として消費者満足度やリピート率の向上につながりそうだ。