今年の解禁日は11月20日の木曜日 ボジョレー・ヌーボー

毎年11月の第3木曜日が解禁日


今年のボジョレー・ヌーボーの解禁日は11月20日の木曜日。毎年11月の第3木曜日と決められている解禁日を楽しみにしているワイン通も多いのではないだろうか。
最近では解禁日の0時より売り出すスーパーやコンビニもあるが、大手モールや通販サイトでは今年のボジョレー・ヌーボーの予約が早くも始まっている。

そもそもボジョレー・ヌーボーとは、フランスのブルゴーニュ地方のボージョレ地域で造られる、その年に収穫されたぶどうで仕込まれたフレッシュな新酒(ヌーボー)のことを指している。ぶどうは環境によって味が変化する果物なので、その年の気候状況によって毎年微妙に変化するため、その年の品質を確かめるために造られたとも言われており、地元住民を中心に楽しまれてきた。1951年にフランス政府によって公式の解禁日が設定されたことを期に、パリのレストランを中心に大ブームとなった。

ボジョレー・ヌーボーはボージョレ地方で採られたぶどうで造られた新酒であることから、多くの造り手がおり、大きくボジョレー・ヌーボーとボジョレー・ヴィラージュ・ヌーボーで分けられる。価格やパッケージの違いにはそういう理由がある。

ぶどうを潰さずそのまま発酵させ短期間でワインに仕上げるための醸造法である、マセラシオン・カルボニックという醸造法で造られるその味はフルーティーで若々しく、渋みも少ないため口当たりが優しく初心者にも楽しみやすいワインと言われている。
通常ワインは年単位で寝かせ、熟成させて飲んだほうが美味しいとされるが、ボジョレー・ヌーボーは寝かせるほどに味が落ちてしまうため、購入後はできるだけ早く飲んだほうが良い。
また、常温が美味しいとされるワインの常識もボジョレー・ヌーボーの場合は異なる。少し冷やしたほうが美味しいのだ。

世界最速で解禁を迎える日本


楽天市場、イオンスクエア、ディノスなどでは、ボジョレー・ヌーボーの特集ページが組まれており、ラインナップの紹介に加え、ポイントや注目の生産者、ソムリエがオススメするグルメ、プライベートブランド版ボジョレー・ヌーボーなど、各ページの個性があり見ているだけで賑やかな気分になる。

日付変更線の関係で世界最速で解禁される日本では、初心者にも楽しみやすい味かつ初物好きな気質も相まって、イベント化が定着したボジョレー・ヌーボー、輸入量も世界一である。一周した感もある今だからこそプロモーション次第で大きく化けるポテンシャルを持っている商材だろう。




-編集部-