ECサイトに必要な商品撮影。代行した時の料金相場はどれくらい?
ECサイトの商品写真のクオリティは売り上げを左右させると言っても過言ではありません。そのため、多くのECサイトは商品撮影を代行会社に依頼し売り上げupを図っています。ただ、代行する際は写真の質だけでなく料金相場をしっかりと考慮した上で代行先を選びたいですよね。本記事では商品撮影の料金相場を詳しく解説していきます。
料金相場を理解し、自社サイトに適した外注先を選ぶようにしましょう。
商品撮影の料金の内訳
カメラマンへの費用
商品撮影は技術が伴う業務であるため、カメラマンに技術料がかかります。コストは撮影時間とカット数・ページ数で算出され、その金額はプロとアマチュアによって異なります。多くの実績があるカメラマンほど料金設定は高く、逆に経験がないカメラマンは仕事をもらうために料金設定を低めにしています。
また、代行会社はECサイト側でカメラマンを決める場合と、代行会社に決められる場合の2種類があります。初めて商品撮影の外注をする場合は失敗しないよう、代行会社にカメラマンを委ねましょう。
機材費
撮影環境を整える必要もあります。そのため、カメラや三脚、照明、フィルム、レフ板、背景紙といった機材にコストがかかります。機材費は時給換算で算出されることが多く、15万円のカメラと5万円のカメラでは1時間あたりの単価が異なります。種類や機材の質によって写真の出来栄えも当然異なるため、どの機材を使って商品撮影に臨むのか、あらかじめ外注先と擦り合わせることをオススメします。
スタジオ代
スタジオを借りて商品撮影する場合、スタジオのレンタル代が発生します。時給換算で算出され、レンタル代の相場料金は1時間8,000円といわれており、最低使用時間も決まっていることが多くあります。
天候の影響を受けやすい屋外とは異なり、撮影環境が安定した状態で商品撮影ができるため代行会社のほとんどはスタジオを使用しています。また、撮影の数が多く撮影時間が伸びてしまうと想定していた料金よりも高くなってしまうことがあります。予算を超えないように、外注先には撮影時間を含んだ適切な見積もりを出してもらうようにしましょう。
オプション
商品撮影にオプションをつけた場合も料金が発生します。アパレルであればマネキンやモデルを使って着用時のイメージを、食品であれば調理風景・食事風景を準備し利用シーンのイメージをオプションで作ることができます。料金体系もマネキンであれば1カット1,500円、商品風景であれば1オーダー3,000円とオプションによってそれぞれ異なります。オプション撮影をすることで、商品をより魅力的にみせられたり、ECサイトの世界観をしっかり伝えることができます。
商品撮影の料金相場
カメラマンに外注する場合
カメラマンに外注する場合は商品写真のみを撮影することが一般的で、料金はアマチュアとプロによって異なります。
アマチュア
アマチュアの場合は1カット500円、1時間1000円〜3000円で商品撮影を依頼することが可能です。プロカメラマンと比べて写真のクオリティが劣る点や実績が豊富ではない点から、コストを抑えて商品撮影を依頼できるとされています。アマチュアの中にも商品の良さが伝わる写真を撮影するカメラマンはいますが、人によってレベルはまちまちなので、過度な期待はしないでおきましょう。ココナラやOurPhotoなどのサイトでアマチュアカメラマンを探すことができます。
プロカメラマン
プロカメラマンに外注する場合は、1カットあたり2,000円〜10,000円、半日2〜3万円を想定しておきましょう。アマチュアと大きく異なる点はECで売れる商品写真は何か考えた上で、商品撮影に臨むところにあります。カメラマンによっては最低カット数や最低ページ数などを提示してくることも少なくありませんが、その分写真のクオリティは高いとされています。商品写真のクオリティにとことんこだわりたい方はアマチュアカメラマンではなくプロカメラマンを検討しましょう。
代行会社に外注する場合
商品を郵送する場合
商品を郵送する場合は1商品あたり1,000〜5,000円かかることが一般的です。多少の郵送料は発生しますが、代行会社の中でも最もコストを抑えられる手段です。コストは抑えられるものの、商品撮影に同行することが難しいため、完成イメージを事前に擦り合わせておく必要があります。商品の特徴、商品の利用シーン、ユーザー心理、この3つを伝えることで、イメージに近い写真が納品されると言われています。適宜コミュニケーションを取りつつ費用を抑えたいECサイトにオススメの手段です。
スタジオで撮影する場合
スタジオで撮影する場合、1時間で8,000〜20,000円、1商品で2,000〜10,000円の料金が発生することが一般的です。モデルや小物などの装飾品をスタジオで用意できるため、多くのシーンを臨機応変に撮影できることが何よりの強みです。コストは掛かってしまいますが、商品のあらゆる状態を撮影できるため、払う価値は十分にあるとされています。多少の初期投資をかけてでも魅力的な写真を多く取りたいECサイトはスタジオ撮影を検討しましょう。
代行会社が出張撮影してくれる場合
出張撮影の場合は1時間で10,000〜30,000円かかることを想定しておきましょう。交通費や機材費がかかる場合があるので、あらかじめ注意する必要がありますが、実際に店舗に訪れ、現場の実際の様子を交えた写真を撮影できることが何よりの強みです。時計職人が時計を作っている姿や農家が野菜を作っている姿など、実際の現場の雰囲気を写真に落としこむと販売者の顔が見れるため、ECサイトの訪問者も安心しやすいとされています。商品だけでなく現場の思いも写真を通じて伝えたいECサイトにピッタリの手段です。
気をつけて!目的によって外注先は異なる
カメラマンへの外注がオススメな人
商品写真の出来上がりのスピードを重視する人
とにかく急ぎで商品写真が必要な人はカメラマンに依頼をしましょう。代行会社は商品撮影+編集+加工を経てECサイトに納品するため、日数がかかってしまいますが、カメラマンは商品撮影が終わり次第納品をするため、手元に届く時間を短くすることができます。代行会社は1週間以内、カメラマンは3-5日に納品することが一般的です。新商品発売のリリースのために、できるだけ早く手元に商品写真が欲しいというECサイトはカメラマンに外注することも1つの手段です。
コストを抑えて商品撮影したい人
カメラマンに外注をすると代行会社よりもコストを抑えられます。カメラマンは商品撮影だけを行うのに対し、代行会社は商品撮影に加えて編集や加工といった作業が挟まれるため料金は高く設定されています。編集や加工のリソースはあるものの、商品撮影だけがノウハウがないECサイトはカメラマンに外注をすることで余計な支出を抑えることができます。
代行会社への外注がオススメな人
初めて商品撮影をする人
初めて外注するECサイトは代行会社に商品撮影をお願いしましょう。代行会社は数多くの実績やあらゆる業種の商品撮影をしてきたノウハウを持っているため、初めてでも安心して外注できるとされています。また、ECサイト立ち上げ当初から写真のクオリティが高ければ、多くの顧客の目に商品の魅力を存分に伝えることができ購入の可能性は高くなります。そのため、立ち上げ当初こそ自社で商品撮影をするのでなく代行会社に商品撮影を依頼し、売り上げ増加のタネを仕込んでおきましょう。
商品撮影以外にも代行をお願いしたい人
代行会社は商品撮影以外にも編集や加工、さらにはECサイトの運用代行まで請け負っていることがほとんどです。ECサイトの業務は商品写真の入れ替えだけでなく、LPやバナーの制作、広告運用など多岐に渡ります。商品撮影以外のコア業務にリソースをかけたいという場合は、代行会社を利用することがおすすめです。代行会社では商品撮影に加えてLP制作などセットで依頼をするとコストが抑えられる場合もあります。普段の業務で制作などに手が回っていないECサイトは代行会社に依頼をすると業務軽減の効果を期待できます。
失敗しないために!外注する時に気をつけるポイント
具体的な料金プランの確認
カメラマンでも代行会社でも依頼をする場合は必ず料金の確認を行いましょう。料金は開示されていることが一般的ですが、中には料金を明記していないカメラマンや代行会社が存在します。実際に見積もりを依頼して自社が想定している予算よりも料金が大幅にオーバーしているということはよくあります。予算内で商品撮影を依頼するためにも、検討する際は1社だけではなく複数の候補先を用意しておき、その中から自社に適した外注先を選ぶようにしましょう。
実績があるか
商品撮影を依頼する大きな目的は売り上げを上げることです。そのためにも外注先に多くの実績があることは重要な指針です。実績と言っても支援してきた会社数だけを見るのではなく、商品撮影の代行年数、業界の多さ、支援先はスタートアップか大企業かなどさまざまな角度から実績を見る必要があります。実績を持つカメラマンや代行会社はサイト内に実績を記載しているので、サイトを参考にどれほどの実績があるか、自分の目で確かめることをお勧めします。
無料でお試しできるか
お手軽に商品撮影を検討して欲しいという思いから、無料お試しプランを用意している代行会社が存在します。お試しプランを使うことで、商品の撮影や加工も無料で行ってくれるため無駄なコストを省くことが可能です。実際に契約を結んでから、納品された商品写真がイメージと違えばコストも時間も無駄ですよね。商品の数に限りがあること、着払いであることが懸念点ですが、事前に商品写真のクオリティをチェックできるという点で利用する手はないと言えるでしょう。
無料でお試しできる!オススメの商品撮影代行会社
株式会社バーチャルイン
出典:https://photo-o.com/model/detail/
株式会社バーチャルインは2008年に設立されたECサイトの代行をメインに行っている会社です。多くのECモールを担当し、特に楽天市場においては楽天ビジネスアワードを受賞するなど高く評価されています。アパレルや小物類に強みを持っており、商品撮影は1カット1,000円からと料金は比較的リーズナブルとなっています。無料お試しプランを利用する場合は、バーチャルインに商品を送ることでサンプル画像をチェックすることができます。楽天市場でアパレルを展開していこうと考えているECサイトはバーチャルインの無料お試しプランを利用してみてください。
セカンドトップ株式会社
出典:http://secondtop.co.jp/
セカンドトップ株式会社は10年以上、ECサイトの運営代行をしている会社です。商品撮影の代行以外にもLPやバナーの作成、メルマガ配信などEC業務のほとんどの代行に関わっています。所属するスタッフが元アパレル、IT系の会社ということもありアパレルや時計などの商品撮影を得意としています。1商品あたり3,300円で代行依頼が可能で、Yahoo!ショッピングに出店している場合はお試しで無料撮影ができるようになっています。Yahoo!ショッピングでの出店を検討しているECサイトにオススメの代行サービスです。
レディ・ロードスタジオ
出典:https://www.readyload.net/
レディ・ロードスタジオはアパレルはもちろんのこと、食品や化粧品、バイクメーカーなどから様々な業種の商品代行を行ってきた実績のある会社です。1カット190円という安さで外注が可能で、初回限定はあるものの無料お試しプランを用意しています。また、月額100商品以上だと他の代行会社に比べてお得になるECサイト向けのサブスクリププランも提供しています。大手アパレルサイトはじめ、Amazon、Yahoo!ショッピング、Make Shopに出店しているECサイトはレディ・ロードスタジオに外注をすることでコストを抑えて依頼することができます。
まとめ
本記事では商品撮影の料金相場がいくらか気になっているECサイトに向けて解説しました。料金相場はカメラマンに頼むか代行会社に頼むかで大きく変わってきます。カメラマンではコストを抑えやすく代行会社では質はもちろん、商品の加工まで請け負っているケースが多くあります。代行会社の中には無料でサンプル写真をもらえる会社も存在するので、いきなり発注するのではなくまずはお試しプランを利用してから代行するかどうか決めましょう。