生産・Web商品ページ作成・出荷など、すべてを小学生が行った「津奈木小のサラダ玉ねぎ」を販売開始~コロナ禍きっかけに

ECのミカタ編集部

グルメ生鮮食品のECサイト「うまいもんドットコム」「豊洲市場ドットコム」を運営する株式会社食文化(東京都中央区築地、代表:萩原 章史)は、熊本県津奈木町と締結した「子どもの農業を通じたマーケティング学習に関する連携協定」の一環として2022年5月、自社のECサイトにおいて「玉ねぎ生産、Web商品ページ作成、メールマガジン作成、箱作り、出荷」のすべてを子どもたちだけで行った「津奈木小のサラダ玉ねぎ」の販売を行うと発表した。

コロナ禍をきっかけに始まった取り組み

本プロジェクトは、2020年5月に新型コロナウイルスの影響による小学校の休校に伴い、津奈木小の子どもたちが学校教育の一環で作ったこの地域の名産品である「新玉ねぎ」を食文化が運営するインターネット通販で販売したことが発端だった。

熊本県の県南にある津奈木町では、2013年から耕作放棄地の有効活用と農業体験による食・農・環境教育を目的として、JAあしきた津奈木青壮年部の協力により津奈木小学校の小学3・4年生がサラダたまねぎの苗植えから収穫までを行ってきた。

通常、その玉ねぎは被災地の小学校へ贈ったり、給食などで出されたりしていたが、2020年の新型コロナウイル感染症拡大により行き場を失った。そこで同社が運営する通販サイトで販売したところ200箱が完売しただけでなく、購入者からお礼や再購入したいといった手紙が町役場や小学校に届くといった異例の事態が起きたという。

そこで同社は、「子どもたちが参加することにより生まれる新たな価値」があると考え、また津奈木町では、学校における農業を通した教育を充実させるために、「子どもの農業を通じたマーケティング学習に関する連携協定」を締結した。

子どもたちがWebマーケティングを学び、自分たちの手で販売

2022年3月に津奈木小学校の5年生に向けて、「Webマーケティング」の授業を4回に分けて行い、子どもたちは以下について学んだ。

・ネット通販の仕組み
・要素分解を使った「商品の魅力」の見つけ方
・商品ページの作り方
・メールマガジンの書き方

今回の商品ページ(キャッチコピー、ほとんどの写真、文章)、メールマガジンの文章は5年生(今は6年生)が作ったもの。玉ねぎの生産は3~4年生が行い、商品箱の絵は1~2年生が描いたという。出荷は5月下旬を予定しており、6年生が担当する。写真撮影は子どもたちだけでなく、先生や保護者の方なども加わっている。

「津奈木小のサラダ玉ねぎ」商品ページ
https://www.tsukijiichiba.com/user/collection/799

「応援消費」の時代にマッチした取り組み

小学生が作成したという商品ページの文言は、とてもまっすぐでわかりやすく、ほほえましい。今回のような取り組みは、「応援消費」という概念が広がり、商品のスペックと同様かそれ以上に「誰がどのような思いで作ったか」が重視される今の時代にフィットしている。

教育という視点で見ても、普段自分たちが口にしている野菜がどのようなプロセスを経て消費者に届けられているかを身をもって知ることは、机上の勉強では決して得られない学びをもたらすはずだ。この体験を原点に、津奈木小から未来の生産者やWebマーケターが生まれるかもしれない。

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