冬への歩みが進む冷え込み 寒さから読み解く消費者心理
今日から一ヶ月先の気温傾向 寒暖変化から予測できる購買行動
10月も最終週へと移り、早朝や日が落ちてからの寒さに見が縮む昨今。日本気象協会が本日23日に発表した、気温の変化傾向についての一ヶ月予報から、消費者の購買行動を想定した販売戦略を読み取ってみたい。
第一週目(10月25日~10月31日)
27日(月)頃は北海道には寒気が流れ込み、平地でも雪の降る所もある見込み。ただ、寒気の流れ込みは一時的で、長く居座ることはないと見込まれる。北海道や東北の日本海側は平年に比べ、曇りや雨の日が少ない見込みである。関東から九州は平年より晴れる日が多くなると思われる。
第二週目(11月1日~11月7日)
北海道や東北の日本海側は寒気の影響は弱く、平年に比べ曇りや雨の日は少ない見込み。関東から九州の太平洋側は平年同様に晴れる日が多いであろう。沖縄も平年に比べ晴れる日が多く、石垣島など八重山地方は雨の少ない状態が続いているが、しばらくは小雨が解消されない見込み。
第三~四週目(11月8日~11月21日)
北海道や東北は平年同様に曇りや雨の日が多くなる見込みだが、北陸から山陰では平年に比べると曇りや雨の日が少ない。太平洋側の各地は晴れる日が多い見込みである。
冷え込む休日の過ごし方
冷え込みがつらくなるこの先一ヶ月、消費者の購買行動にどのような変化がおとずれるのだろうか。季節の変わり目、寒い休日などから、購買行動につながると想像できるキーワードを抽出していく。
「衣替え」「家篭り」「デリバリーフード」「レンタルDVD」「まとめ読み」…etc。
このキーワードから想像するに、アパレル業界(衣替えで冬物が欲しくなる)、ゲーム業界(家篭もりで時間ができ新作ゲーム購入)、宅配業界(外に食事をするのが億劫になり宅配食品を注文)、レンタル業界(海外ドラマなど、映画作品を一気見)、書籍業界(漫画の一気読み)、などの業種にとって有利に働くことが考えられる。
また、これらは全てEC注文が可能な商材であるため、平日に注文しておき週末に備えるという行動パターンも想像できる。この場合、普通の週末よりもイベント性を意識することとなるので、通常時より思い切った買い方をするユーザーが増えることも予測できないだろうか。気温の急激な変化は、ユーザーも消費につなげる理由付けがしやすいため、消費欲求を刺激しやすいとも言える。
EC業者にとって、チャンスに繋げやすいこの一ヶ月、ちょっとした一工夫を考えて、寒さを味方につけてみてはいかがだろうか。