「airCloset」、史上初のパーソナルレコメンドAIを活用した「AIパーソナライズショップ機能」を提供開始

ECのミカタ編集部

株式会社エアークローゼット(本社:東京都港区、代表取締役社長 兼 CEO:天沼聰)は、同社が運営する月額制ファッションレンタルサービス「airCloset(エアークローゼット)」が、AIパーソナライズショップ機能を提供開始すると発表した。

サービス開始より約7年をかけて蓄積した、400万コーディネートにおよぶパーソナルスタイリングに関する独自データを活用し、史上初のパーソナルレコメンドAIを自社開発したという(同社調べ)。

データに基づいた「AIパーソナライズショップ機能」

「airCloset」では、ユーザーの登録情報やファッションの好み・悩みに合わせてスタイリストがコーディネートした洋服を提供している

今回新たに提供するAIパーソナライズショップ機能は、「airCloset」の全アイテムの中から“おすすめ100着(最大)”がセレクトされ、自分だけの専用ショップで時間をかけずに買い物が楽しめる機能。本機能は、実際にユーザーが洋服を着用したデータを活用することで、実現に至ったという。

ランキング形式で1人ひとりへのおすすめアイテムを表示

今回リリースされた「AIパーソナライズショップ機能」は、「airCloset」サービス利用3ヶ月以上のユーザーが対象となる。

登録サイズ等のユーザー情報全般やレンタル実績の中で評価の高かったアイテム情報を基に、パーソナルレコメンドAIによって選出された、ユーザー1人ひとりに合わせたおすすめアイテムを1位から最大100位までのランキング形式でマイページ内のショップ画面に表示。ショップ内のアイテムはシーズンやユーザーの利用データに合わせて毎週更新される。

パーソナライズで「探す」時間を削減

パーソナライズで「探す」時間を削減

同社が過去に実施した調査で、働く女性は、実際の買い物に行く以前のSNSやファッション誌などのメディア、ウィンドウショッピングなどでの「情報収集」に最も時間をかけていることが明らかになっている。特に、洋服を「探す」時間と実際に「買う」時間とを比較すると、「探す」に約3倍の時間を費やしていることが判明した。

そこで同社はユーザーが洋服を「探す」時間を大幅に短縮することを目指し、全アイテムの中から“おすすめ100着(最大)”が数秒でセレクトされる自分専用のショップを提供する「AIパーソナライズショップ機能」の開発に至ったそうだ。

産学連携での共同研究により高精度化を実現

産学連携での共同研究により高精度化を実現

エアークローゼットのデータサイエンスチームは、洋服のスタイリング領域において、スタイリスト×AIの協働で洋服を提案する「スタイリングサポートAI」の研究開発を行い、日々高精度化を進めてきた。

今回提供を開始した「AIパーソナライズショップ機能」も、計算型人工知能で世界トップクラスの研究者である明治大学・高木友博教授の研究室と同社のデータサイエンスチームの共同研究によって高精度化を実現した「スタイリングサポートAI」を活用したものだという。

高木教授によれば「スタイリングサポートAI」は、ユーザーの身長のような通常の特徴だけでなく、見られたい印象や着心地に関する要望、職場の服装タイプのようなライフスタイル、これまでの時系列を踏まえたレンタル履歴をもとに、アイテムの様々な特徴を考慮に入れた相性を計算するという。

ファッションECは外出することなく買い物が楽しめ、サイズなどの選択肢も豊富といった利便性がある一方で、取り扱い商品が多いだけに検索結果が膨大になるため、自分の好みに合うものを探すのに時間がかかるという別の課題も生じている。

今回「airCloset」で導入された「AIパーソナライズショップ機能」のような機能がほかのファッションECサイトにも広がれば、ECでのファッションアイテム購入時のストレスが大幅に軽減されるのではないだろうか。

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