Pinterest、小売業者をサポートするショッピングAPIを導入
Pinterestは、2022 年 7月8日より、米国をはじめとする8ヵ国(日本はショッピング API 以外は未展開)で、小売業者の成功をサポートする4つの新機能を導入する。
「Pinterest ショッピング API」「ピンの商品のタグ付け」「カタログの動画」「ビジネス用プロフィールのショップタブ」などの小売業者向けの新機能により、ブランドは簡単に、何億人ものPinterestユーザーに向けて魅力的なショッピング体験を提供できるようになるという。
①Pinterest ショッピング API
「Pinterest ショッピング API」のビジョンは、コマースをより盛り上げること。Pinterest は、カタログと商品のメタデータ管理などショッピングと計測機能を拡充し、より効率的な商品のデータ品質の改善を目指していく。
「Pinterest ショッピング API」により、価格と在庫データの精度を97%向上させることに成功しているそうだ。
②ピンの商品のタグ付け
「ピンの商品のタグ付け」は、ライフスタイルに合わせたピンから商品を購入可能にし、インスピレーションを得たユーザーが行動に移せるようにするPinterestのショッピング機能。これにより、小売業者は日常生活における商品の使用シーンの画像に、カタログの商品情報を追加することができ、またユーザーは、Pinterestで見つけた画像の中にある物と同じアイテムを手軽に購入することができるようになる。
Pinterestユーザーは、最初のテストで使用シーンの画像/ブランドのイメージ写真に商品がタグ付けされたピンに対し、従来のプロダクトピンより70%も高い商品購入意欲を示したという。
③カタログの動画
Pinterest カタログとは、Pinterestへ商品情報をアップロードした際に、自動的にプロダクトピンが作成される機能で今回、カタログに動画をアップロードできるようになった。
過去1年間、Pinterestで動画の広告フォーマットは非常に良い結果が出ており、静止画のフォーマットと比較しCTRは158%高く、CPCは42%、CPAは58%低くなっているという。
Pinterestは引き続き商品カタログの動画素材を利用できるようにするなど、動画機能に投資を行い、ユーザーが商品の購入を決めるときに、さまざまな角度から商品を見られるようにすることで、コンバージョン率の向上をサポートする。
④ビジネス用プロフィールのショップタブ
Pinterest は、小売業者が魅力的なビジネス用プロフィールを創り上げ、ユーザーの購買意欲が高いときに商品を見せられるよう新しいツールとリソースの開発を続けている。
新しい「ビジネス用プロフィールのショップタブ」により、小売業者はプロフィールを見ているユーザーに、購入可能な商品を手軽に案内できる。「ショップタブ」は商品の購入につながりやすく、実際に、Pinterest を利用している Shopifyの小売業者の30%がショップタブ経由で、Pinterestからの最初の購入を獲得している。
この新機能により、ショップタブから直接、商品のグループ管理を行えるだけでなく、商品のグループカバー画像と説明をカスタマイズすることで、モバイル上のインターフェースを改良し、よりシームレスなユーザー体験を生み出すことが可能となる。
Pinterestは日本ではまだユーザー数が少ないが、ECとの相性が良く、今後日本のEC業界においても、マーケティング上重要なプラットフォームになっていくことが期待されている。今回発表された4機能のうち、現時点で日本においてはショッピング API のみの展開となっており、ほか3機能の国内リリースを心待ちにしたいところだ。