メルカリ物価指数、6月の物価上昇1位は「イベント(チケット)」、猛暑で「レディース(ジャケット/アウター)」は下落
メルカリ総合研究所は、「メルカリ物価・数量指数からわかる6月トレンド」を発表した。「メルカリ物価・数量指数」は、フリマアプリ「メルカリ」を活用し、「メルカリ」内の取引価格と流通数量の変動状況を「メルカリ」における商品カテゴリー毎に月単位で表す価格指数・数量指数で、個人間商取引における消費者の需要を可視化する取り組みだ。
ここでは、「メルカリ」の中カテゴリーに限定し、前年同月比で物価および数量指数が上昇、または下落した商品カテゴリーを紹介している。
「イベント(チケット)」が物価上昇1位、下落1位は「自動車本体(自動車・オートバイ)」
2022年6月に物価指数が上昇した商品カテゴリーは、「イベント(チケット)」が1位。前年同月比145.3%となり、コロナ前の水準に戻りつつあると考えられる。
そのほか「スポーツ(チケット)」が144.1%、「アクセサリー(メンズ)」が135.2%、「演劇/芸能(チケット)」が135.1%と、外出に関連した商品カテゴリーの上昇が目立っている。
反対に、物価下落トップは「自動車本体(自動車・オートバイ)」で85.3%、「テレビ/映像機器(家電・スマホ・カメラ)」が89.4%でそれに続いた。
真夏日で「レディース(ジャケット/アウター)」の物価が下落
物価下落TOP5のうち注目すべきが、前年同月比94.3%となった「ジャケット/アウター(レディース)」だ。一方、数量指数は5月、6月ともに上昇している。
その要因として、東京都心で6月に9日連続の猛暑日が続き観測史上最長記録を更新(気象庁発表参考)するなど、6月の猛暑が挙げられる。気温が上がったことが不要になったジャケット/アウターの出品を促すとともに、気候および出品量の増加が物価を押し下げる方向に作用したと考えられる。
個人間取引のプラットフォームであるメルカリの物価は、需要と供給の関係が短期間でかつダイレクトに反映されやすい。最近またコロナ感染者増の報道が増えている中、今後の消費行動がどうなっていくのか、7月以降のレポートにも注目だ。