goo Search Solutionが「キーワード置換機能」を提供開始、ECサイト内検索の利便性と精度を向上
NTTレゾナント株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:楠木 健)が提供するAI型ECサイト内検索ソリューション「goo Search Solution(グーサーチソリューション)」は、2022年8月31日より「キーワード置換機能」を提供開始すると発表した。本機能により、ECサイト内でユーザーがキーワード検索を利用した際に、より目的の商品を見つけやすくなるという。
背景にECサイトにおける「キーワード検索」の重要性
goo Search Solution独自調査レポート「アフターコロナのEC市場動向」の調査結果において、1ヵ月以内にECサイトを利用した人のうち7割以上が、目的の商品を探す際にあらかじめECサイトで設定されているカテゴリから商品を探す「カテゴリ検索」ではなく、検索窓にフリーワードを入力する「キーワード検索」を利用していることが明らかとなった。
さらに、同調査によるとメーカーやブランドの公式ECサイトを使う理由として、「信頼できるから」という項目が偽物や粗悪品を買いたくない思考を反映し1位に。「商品の探しやすさ」というECサイトの利便性に関する項目が3位にランクインしている。
また、goo Search Solutionの別調査でも商品ページへの流入経路と購買の結びつきを算出したところ、キーワード検索をするユーザーが商品購入に至る数値が圧倒的に高いこともわかっている。
こうしたことから、ユーザーに選ばれるECサイトになるためには、キーワード検索の結果としていかにユーザーが求める商品やコンテンツを提示できるかが重要と言える。
この結果を受けて、ユーザー目線で検索精度の向上に努めている同社は、キーワード検索をさらに使いやすくするために、キーワード置換機能の提供に至ったという。
キーワード置換で目的の商品を見つけやすく
今回リリースされた「キーワード置換機能」は、ECサイト内でユーザーがキーワード検索を利用した際に、より目的の商品を見つけやすくするための機能だ。
キーワード検索では、商品名そのものではなく「赤」などのカラー情報や「セール品」といった付加情報を商品名に追加して検索するケースがある。ところが、通常のキーワード検索では商品説明文に該当キーワードが含まれていなければ、商品を検索結果に表示することができない。
そこで、本機能ではキーワード検索の情報を自動で絞込み条件の情報に置換。例えば、ユーザーが「かばん 赤」と検索した場合、「赤」という言葉を絞込み条件のカラー情報に置換し検索する。
その結果、商品説明に「赤」という言葉がなくても絞込み条件の「赤」というカラー情報を加味して検索結果を表示することができる。
カラー情報のほかにも、送料情報、セール情報などのキーワード置換が可能。これにより、直感的にキーワード検索を行うユーザーに対しても、より要望に合った商品が表示される。
「gooのAI」技術でECサイト内検索の利便性を向上
goo Search Solutionは、AIがユーザーの行動ログから自己学習し検索結果の最適化を行うAI型ECサイト内検索ソリューション。同社が提供するポータルサイト「goo」の運営の中でノウハウを蓄積した検索の専門部門が「gooのAI」技術を用いて、ECサイト内検索の利便性を向上させる。
ECサイトでキーワード検索を行うユーザーは、具体的に欲しいものがあってその行動を取っている。にもかかわらず、検索結果表示の精度の問題で、希望する条件に合致する商品があるのに検索結果に表示されないと、大きな機会損失となってしまう。
今回提供を開始した「キーワード置換機能」は、売り逃し防止はもちろんのこと、「欲しい商品が探しやすい」というユーザービリティの改善に伴う顧客満足度の向上など、さまさまなメリットをもたらしそうだ。