ユニクロ「LifeWear Exhibition」を日本初開催 ーーオンラインと実店舗の融合を図るサービスを拡充

ECのミカタ編集部

ユニクロ(UNIQLO)は2022年9月1日から、東京・銀座のグローバル旗艦店「UNIQLO TOKYO」にて、「UNIQLO LifeWear EXHIBITION 2022」を開催する。今回は、本展覧会の開催に先駆けて行われた、記者会見とトークセッションの模様をお伝えする。

日本初となる「LifeWear Exhibition」を開催

記者会見では、ファーストリテイリンググループ上席執行役員で、ユニクロ日本CEOを務める桑原尚郎氏から、本展覧会の概要と今後の戦略について説明があった。本展覧会は、ユニクロのコンセプトである「LifeWear」について、より深く周知することを目的としている。この展覧会と合わせて、ユニクロでは新しい店舗のあり方を導入するとともに、店舗とオンラインの一体化を進める。

コンセプトを伝える場としての新しい店舗のあり方

コンセプトを伝える場としての新しい店舗のあり方

ユニクロでは新しい店舗のあり方として、従来の「買い物のための場」から「ブランドとのつながりや体験・体感ができる場」へシフトする。より買い物を楽しんでもらえる店舗にするだけではなく、コンセプトであるLifeWearをより理解し、体感してもらえる店舗とする。

そうしたなかで、今回「LifeWear Exhibition」の日本初開催に至った。LifeWear Exhibitionは、2017年から行われており、ニューヨーク、パリ、ロンドンで、すでに開催されている。今回は東京をはじめ、上海やニューヨークなどの5都市で、旗艦店舗の売り場を活用し開催される。

本展覧会では、「Today’s Classics」をテーマに、今シーズンの全体像を紹介するもので、2022年秋冬のコレクションアイテムが登場する。それぞれの生活やライフスタイルのシーンに合わせた商品の展示を行う。またインスタレーションでは、ものづくりのユニクロとしての思いやその内容を4つのテーマで表現し、コンセプトであるLifeWearを体感できる展示となっている。

さらに、会場であるUNIQLO TOKYO店に訪れなくとも、本展覧会を体験できるバーチャル店舗を用意した。360度カメラで撮影された店内空間の中を実際に見て回ることができ、スマホやタブレットから店舗での回遊を疑似体験できる。バーチャル店舗では、展示会の閲覧だけでなく、オンラインサイトと連携し、気になる商品の購入ができるようになっている。

実店舗とオンラインの一体化するサービスの拡充へ

実店舗とオンラインの一体化するサービスの拡充へ

また同社ではこの秋から、個々のユーザーのニーズに応える、店舗とオンラインを一体化する4つのサービスを展開する。1つ目は「お取り寄せ」。同社ではこれまで、オンラインストアを利用しているが実物を見たいという要望や、店舗を利用しているがオンラインのラインナップを揃えてほしい、という声が多く寄せられていた。そうした要望に応え、このサービスでオンラインストアに在庫があるが、店舗にはない商品を、無料で取り寄せできるようになる。

2つ目は「パーソナルサービス」。骨格診断やカラー診断など、これまで一部店舗で不定期に開催していたものを、オンラインで簡単にできるようサイトをリニューアルした。そのデータを活用し、ユーザー個々人に合わせた、パーソナルな商品の提案を行う。

3つ目は「LIVE STATION」。店舗スタッフが商品を紹介するライブ配信を拡充させ、発信店舗を全国47店舗に拡大する。これにより、時節や地域の特性に合った商品を提案できるようになる。

4つ目は「StyleHint」アプリ。リアルな着こなしが発信できるアプリで、ユーザーや店舗スタッフが実際の着こなしの様子を投稿する。同じ商品でも、サイズや色など、いままで試してこなかった新しい着こなしを試してもらうのが狙いだ。こうした新たな取り組みやサービスにより、これまで以上に便利で楽しい買い物体験を提供していく。

綾瀬さん「社会や地球のためになる服作りを実感」

綾瀬さん「社会や地球のためになる服作りを実感」

記者会見に続いて、トークセッションが行われた。LifeWearスペシャルアンバサダーを務める、俳優の綾瀬はるかさんと、ユニクログローバルブランドアンバサダーを務めるスノーボード・スケートボードで活躍する平野歩夢選手が登場した。「それぞれにとってのLifeWearは」という質問に対して、綾瀬さんは「ユニクロでは、リサイクルダウンなど、サスティナブルな服づくりに積極的に取り組んでいて、LifeWearを通して知ることが多くあり、社会や地球や人のためになる服作りなんだと実感している」と話した。平野選手は「衣服は、自分を表現する1つのアイテム。競技のなかでもモチベーションにつながり、自分自身を再確認させてくれる鏡のようなものだ」と語った。


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