【はぴロジ×CBcloud】ECラストマイル配送“コネット便”を提供へ

ECのミカタ編集部

株式会社はぴロジ(本社:東京都港区虎ノ門、代表取締役社長:木村和弘、以下「はぴロジ」)とCBcloud株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:松本隆一、以下「CBcloud」または「同社」)は、「コネット便」の提供を開始するため、基本合意書を締結した。

国内物流網の新たな枠組みを創出

はぴロジとCBcloudは、3PL事業者とともに、物流拠点やラストマイル配送など、両社が強みを持つ分野のリソースとノウハウを相互に活用し、EC時代の物流ニーズに対応するオープン型のラストマイル配送サービス「コネット便」の提供を開始するため、基本合意書を締結した。

今回の合意により、両社の持つ強みを相互に活用したEC時代の物流ニーズに対応するオープン型のラストマイル配送サービス「コネット便」の提供を2022年中に開始するとしている。

「コネット便」は、両社のノウハウを結集させ、3PL事業者とともに実現するオープン型のラストマイル配送サービスだ。荷主企業のWMSシステム(Warehouse Management System:倉庫管理システム)との連携により、高い配送品質を担保しつつ、柔軟なリードタイムで集荷やラストマイル配送を実現するものとなっている。

また両社が目指す「オープン型」には、「多くの荷主企業や物流企業に参画してもらうことで、国内物流網の新たな枠組みを生み出し、荷主企業、運送会社・ドライバーがWin×Winとなる物流プラットフォームを形成していくことを目指す」という思いが込められているようだ。

その上で「将来の購買行動の変化や物流を活用したサービスの変化、それに伴って生み出される付加価値を、参画企業と共に構築し、より良いサービスへと変革させ、持続可能な物流構造を多角的な目線で発展させることが両社の目指すオープン型プラットフォームの姿だ」としている。

提携概要

提携概要

◆両者の強み

▷はぴロジ:物流システムに関する知見やそのグループ企業が有する物流拠点ネットワーク力(1600件、180万坪)。

▷CBcloud:全国4万人以上の軽貨物ドライバーネットワークを有する「PickGo(ピックゴー)」で機動力・拡張性のあるラストマイル配送ならびに物流現場の生産性向上および業務効率化のITソリューション「SmaRyu(スマリュー)」。

◆荷主企業に提供する付加価値

▷物量変動が大きく、繁忙期に負担がかかりやすい人口密集地域において、既存配送インフラとは別の新たな手段を確保しておくことで、物流波動によらない安定的かつ良質な顧客体験を提供。

▷消費者ニーズに合わせて柔軟に集荷・配送リードタイムを設計できることから、顧客体験の差別化や満足度向上に貢献。

▷両社の強みを持ち寄ることで、コスト競争力と配送品質・安定性の両方を担保したサービス設計が可能。

◆運送会社やドライバーに対する付加価値

▷それぞれ異なる強みを有する両社が独立系のオープン型プラットフォームを構築することで、持続可能なラストマイル配送インフラ/エコシステムを構築可能。

▷宅配業務効率化システム「SmaRyuポスト」を活用し、ドライバー、一人ひとりの効率的な運行と配送品質の担保を可能にする。経験の浅いドライバーでも宅配業務に従事できる環境を作り、人手不足の解決を目指す。

東京圏の他、名古屋・大阪へエリア拡大

東京圏の他、名古屋・大阪へエリア拡大

近年、EC荷物の取扱量が大幅に拡大している中、顧客に物・サービスが到達する物流の最後の接点であるラストワンマイル配送は、今後もさらに需要が伸びていくものと予想されている。

その一方で、物流業界では慢性的な人手不足や生産性向上の課題に加え、トラックドライバーに対する時間外労働の上限規制適用(いわゆる「2024年問題」)やインフレによる燃料価格高騰により、安定的かつ持続的な配送サービスの提供に対して危惧する声もある。さらに消費者の消費行動の変化、通信テクノロジーの進化、少子高齢化、働き方の多様化などから、持続性の高いラストマイル配送インフラ構築を求める声は大きくなっている。

こうした背景から、はぴロジとCBcloudは、物流課題の解決と荷主のニーズを叶える次世代型ECの物流サービスを提供するため、相互の知見を活用して協業していくことに合意したのだ。また今後については、2022年中に東京23区を中心とする首都圏に向けて「コネット便」の提供を開始し、2023年以降に1都3県、それに加えて大阪・名古屋など地方主要都市へエリア拡大するとしており、新たなEC物量網構築が加速することになりそうだ。

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