EC 特化のノーコードツール「TēPs」、Shopify の在庫数を自動取得する新機能をリリース

ECのミカタ編集部

テープス株式会社(本社:神奈川県茅ヶ崎市、代表取締役:田渕健悟)は、EC に特化したノーコードツール「TēPs(テープス)」において、Shopify の在庫数を取得できる新機能を追加したと発表した。

複数の販売チャネルの在庫管理に課題

「TēPs」 は EC モールや EC 事業でよく使われるさまざまなツールをつなぐことで、自社独自の業務を、担当者自身が自動化できるサービス。

Shopify マーチャントは商品の在庫数に応じて商品情報を更新したり、発注担当者に連絡したりと、さまざまな業務を日常的に行っている。しかし、複数の販売チャネルの在庫管理に課題があり、それによって販売の機会損失や不良在庫によるコストの増加などの問題を抱えるマーチャントが多数存在していた。

Shopify 在庫数の自動取得が可能に

今回の新機能追加により、Shopify の在庫数を取得し、その情報を他の販売チャネルやツール(ネクストエンジン・Google スプレッドシート ほか)などと連携して活用できるようになる。

例えば、Shopify を含むさまざまな販売チャネルの商品の在庫数を Google スプレッドシートに自動で書き出すことで、在庫の一元管理が可能。さらにその Google スプレッドシートをもとに、別の販売チャネルの在庫を自動で更新したり、在庫数が一定値を下回った商品があればチャットツールやメールで通知したり、仕入れ先に自動で発注を依頼したりすることもできる。

他にも、マーチャントが在庫情報をもとに行っているさまざまな業務を自動化することにより、発注タイミングの適正化や担当者の負担軽減、ひいては売上・利益の増加に寄与するという。

注文検索で取得できるデータを 5 種類追加

「TēPs」では、Shopify の注文に含まれるさまざまなデータを扱うことができる。今回のリリースでは、注文から取得できるデータとして、以下の5種類を追加した。

<注文情報>
■ メモ
■ 残高 (ユーザーの未払い額)

「メモ」には、ギフトオプションなどの情報が格納される。例えば倉庫にあらかじめ共有しておいた Google スプレッドシートに、注文番号や配送先住所などとともに「メモ」のギフトオプション情報を書き出すことで、出荷に必要な情報を共有する手間が省け、出荷作業を効率化することができる。

<顧客情報>
■ メモ
■ タグ

Shopify では顧客管理と施策に「メモ」と「タグ」が利用できる。例えば、「ゴールド」「プラチナ」といった顧客ランクをタグ付けし、ポイントの付与倍率を変えるなどのケースが挙げられる。新機能でこれらの情報が取得できるようになったことで、顧客ランクごとの売上を効率的に分析したり、特定のタグが付いている顧客にだけ自動でメールを送信したりできるようになる。

<アイテム>
■ 販売元

販売元の情報の取得が可能になったことで、この情報を条件に処理を分岐できるようになった。

例えば、メーカー直送の商品を扱っている場合、注文のたびにメーカーに出荷依頼を出す必要がある。そこで、仕入れ先の各メーカーに出荷依頼用の Google スプレッドシートをあらかじめ共有しておき、注文アイテムの販売元に則した Google スプレッドシートに注文情報を書き出すことで、それぞれのメーカーに自動で出荷依頼ができるようになる(メールなどでの出荷依頼も可能)。

さらに、そのシートをもとに「出荷が完了した注文の情報(配送業者など)を販売元が Google スプレッドシートに記入したら、自動で配送をフルフィルメントする」という処理を実現することもできる。

今回のリリースによって、Shopifyを利用している事業者の利便性が大幅に向上する。同社は「今後とも、Shopify とほかのモールやサービスをつないで業務を効率化し、事業者の負担を軽減するような機能を開発していきます」としており、今後のさらなる機能追加・機能改善にも期待したい。

ECのミカタ通信23号はこちらから


記者プロフィール

ECのミカタ編集部

ECのミカタ編集部。
素敵なJ-POP流れるオフィスにタイピング音をひたすら響かせる。
日々、EC業界に貢献すべく勉強と努力を惜しまないアツいライターや記者が集う場所。

ECのミカタ編集部 の執筆記事