トラストバンク、23年春に「めいぶつチョイス」提供開始へ

ECのミカタ編集部

ふるさとチョイスのECサービス「めいぶつチョイス」来春開始へ

国内最大級のふるさと納税総合サイト「ふるさとチョイス」を企画・運営する株式会社トラストバンク(以下「トラストバンク」)が11月2日、地域の生産者・事業者の販路拡大を支援するECサービス「めいぶつチョイス」を2023年春ごろから提供開始すると公表した。

「めいぶつチョイス」とは

ふるさとチョイスに掲載されている42万点(2022年6月時点)のお礼の品を提供している地域の生産者・事業者の販路拡大の支援とともに、地域の生産者・事業者のブランドを守りながらこだわりの品を届けるECサービスである。

ふるさとチョイス事業を通じて得たネットワークおよび地域資源の魅力発信などにおけるマーケティングノウハウを通じて、生産者・事業者の「販路拡大」支援と地場産品を活用した「新商品開発」支援を行うとしている。

◆サイト名: めいぶつチョイス
◆サービス開始時期: 2023年春頃を予定

生産者へ新たな販路を提供する

ふるさとチョイスでは、地域の生産者や事業者がふるさと納税を通じて域外の寄付者に品を届けることでマーケティングや物流のノウハウを得ることが地場産業の発展につながるとし、全国区の大企業ではなく地域の生産者や事業者の商品紹介に力を入れてきた。

一方で、現在ふるさとチョイスに掲載している生産者・事業者の約5割(※1)がウェブ販路を保有しておらず、地域内での事業展開をしている状況である。そのため、地域の産業支援をさらに加速させるには、ふるさと納税に加えて新たな販路の提供が必要であるとトラストバンクは考えていた。

「めいぶつチョイス」は、ふるさとチョイスが有する数百万規模のチョイス会員を中心に集客することが可能である。

地域のファンが多いチョイス会員を軸とした顧客には、日本中の名産品から嗜好性に合った品が見つかる体験を提供し、安さ重視ではなく、品の特徴やこだわりを知り、価格に納得して品を選ぶ購買体験を通じて、生産者・事業者の売上貢献と自社ブランドを守りながらファンが増やせるECサービスを目指すとしている。

(※1)トラストバンク調べ。サンプル数は約3000社。

地場産品の開発支援

「めいぶつチョイス」では、ふるさと納税事業で培った新商品開発ノウハウに加え、トラストバンク内において商品開発人材の採用、外部パートナーとの連携を強化することで、その地域ならではの地場産品開発の支援を展開するとしている。

そして、新たに開発した品をふるさと納税のお礼の品として「ふるさとチョイス」に掲載することで、トラストバンクと自治体、生産者・事業者の三位一体の地域共創関係を築き、ふるさと納税を通じた地域課題の解決をさらに加速させていく予定だ。

「めいぶつチョイス」は、各地方の生産者や事業者の販路拡大に大きく貢献するだろう。さらに新商品開発の後押しなどによって、地場産業のさらなる活性化も期待できる。2023年春を予定しているサービス開始以降、ふるさと納税という枠に留まらない取り組みに注目だ。

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