ブラックフライデー「お得な情報記事は7日前発表」[グノシー調査]
株式会社Gunosy(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:竹谷祐哉、以下「Gunosy」)は、情報キュレーションサービス「グノシー」内の掲載記事について過去3年を対象に「ブラックフライデーに関する調査」を行い、その結果を公表した。
調査概要
[調査方法]
グノシー内過去掲載データにおける自主調査
[調査期間]
2019年11月11日~2021年12月10日
[調査対象]
グノシーと提携している全メディアの記事を集計(広告記事は除く)
[対象媒体]
グノシーと提携する全メディア※媒体数非公表
[備考]
・タイトルに「ブラックフライデー」と付く記事を選出。
・メディア数は毎年増減し。
・2019年11月29日、 2020年11月27日、 2021年11月26日がそれぞれの年のブラックフライデー。
2019年〜2021年の記事数
▶2019年:323
▶2020年:560
▶2021年:1,367
グラフから、年々記事数が増えていること、また時期別の傾向が分かる。2019年は当日1週間前の記事が多かったものの、2020年、2021年はブラックフライデー当日の記事数が最も多く、2021年は前日の約6.7倍となった。また、どの年も、当日の7日前に記事数が急激に増えることがわかる。
このことから、誰よりも効率よく情報を取得するなら7日前前後の情報に注目すると良いことがわかった。2022年は「11月18日」付近の情報がそれにあたる。
同社は、「7日前」の理由についても考察している。
▶2019年に大手ECサイトが7日前にキャンペーン情報を発表したことに他社が倣った可能性がある
▶1週間前からキャンペーンを開始するブランドも複数ある
などが考えられるとしている。ちなみに、2021年に当日後1週間ほど記事が多かった要因としては、大手ECサイトが1週間セールを続けたことから「お得情報」の記事も続いたと推測。もし2022年のセール開催時期が2021年同様となる場合は、同様の記事掲載の傾向となる可能性があるとしている。
大手ECサイトに関わる記事数
▶2019年:大手ECサイト記事100、その他記事223
▶2020年:大手ECサイト記事261、その他記事299
▶2021年:大手ECサイト記事1,012、その他記事355
グラフから、大手ECサイトに関わる記事が多くを占めることがわかった。2019年4月以降、コロナ禍のEC消費増を背景に、大手ECサイトがブラックフライデーに力を入れていたと推測している。
この状況から、「ブラックフライデー=ECサイトのセール」とイメージする人も多くいることが考えられる。ただしこれはコロナ禍だった2021年までのデータであり、アフターコロナではECサイト以外のオフラインイベントとして盛り上がっていく可能性もあると予測している。
2022年は「11月18日」前後の記事に注目か
ブラックフライデーはアメリカ発祥の11月第4金曜日にセールを行う文化で、2016年頃から日本に上陸したと言われている。調査の結果、コロナ禍となった2020年、2021年にも記事数は増加、特に大手外資系ECサイトのキャンペーン情報が大幅に牽引する形で記事数が増加したことがわかった。
またブラックフライデーに関する記事は近年、当日の7日前に急増する傾向があり、誰よりも効率よく情報を取得するなら、2022年は「11月18日」付近の情報に注目すると良いことがわかった。各EC事業者においても、今年のブラックフライデーの情勢を捉える上、また情報の出し方の面で大いに参考にできそうだ。