テープスが事業開発体制を強化のため約5,000万円の資金調達を実施

ECのミカタ編集部

テープス株式会社、New Commerce Ventures より資金調達を実施

テープス株式会社(以下:テープス)は、VCファンドの運用を行う New Commerce Ventures 株式会社 (本社:東京都品川区)が運営する、コマース領域特化型VCファンド「New Commerce Explosion 投資事業有限責任組合」を引受先とした第三者割当増資により、約5,000万円の資金調達を実施することを公表した。

EC運営の必携ツールとしての価値を高める

「TēPs」はこれまで、主に国内の主要なECモールに関わるバックヤード業務まわりの機能を充実させてきた。今回の資金調達を元に、ユーザビリティーの改善や接続先・機能の増加、またサービスレベルの改良を押し進め、今後よりいっそうの事業規模の拡大を狙うとしている。

今後は多くのカートシステムに関連する機能や、事業を成長させるためのフロント業務に関連する接続先や機能を拡充することで、より多くのEC事業者に対しての価値を提供し、EC運営の必携ツールとしての価値を高めていく予定だ。

また、今回の資金調達と同時にテープスはフィードフォースグループ株式会社(本社:東京都文京区)の子会社ではなくなり関連会社となる。しかし今後も継続して、フィードフォースグループが推進する企業アライアンス「App Unity」での活動をはじめとする営業面でのさまざまな連携は継続して行うとしている。

「TēPs」概要

「TēPs」概要

「TēPs」は、APIを介してECモール・カートや受注管理システム、Googleスプレッドシート、チャットツール、CRM、データベースなど、EC事業者が日々の業務で利用するさまざまなサービスの機能を自由に組み合わせ、プログラミングの知識や経験がなくても、自社独自の業務を自動化するツールをつくることができるノーコードツールである。

事業者ごとに商材・商流が大きく異なるEC業界には、既存のサービスでは自動化できていない「事業者固有の業務」が数多く存在している。

ECに取り組むにあって利用せざるをえないシステムは増える一方で、それらシステム間の連携不足により、売上・在庫・受注・発送といった重要なデータの処理や集計を手作業に頼っている事業者は多く、また業務効率化サービスを導入したとしても、その機能の限界により対応しきれない細かな処理のための手作業が発生しているのが実情だ。

「TēPs」は、多額な費用や時間をかけずとも、変化に合わせて常に発生する「事業者固有の業務」をEC担当者自身で解決できるように、システムやサービスの機能を細かなパーツとして分解し、それらをブロックのように組み合わせることで、プログラミングの知識がなくても、欲しいツールを自分でつくれるようになるためのサービスである。

プロダクトを更に強化し事業規模の拡大を目指す

今回の資金調達について、テープス代表取締役である田渕健悟氏は以下のようにコメントしている。

「この度の資金調達において、New Commerce Ventures さまからのご期待とご支援をいただきましたこと心より感謝申し上げます。コマース領域特化の VC ファンドである New Commerce Ventures さまにご支援いただくことは、調達額以上の大きな意味を持つと考えております。長く EC 業界に携わってきた中で、Eコマースの現場業務の煩雑さを見てきたからこそ生まれた『TēPs』は、すでに多くの現場で必要不可欠なプロダクトとして評価していただいています。今回調達した資金でプロダクトを更に強化すると同時に、よりいっそうの事業規模の拡大を目指してまいります」

「TēPs」は2021年5月のサービス開始以来ユーザー数は順調に増加し、2022年12月末時点では、商材・事業規模を問わず約500社に利用されている。今回の資金調達によって、「TēPs」が提供するサービス内容はより拡充されることとなるだろう。EC業界が慢性的に抱いている課題の解決にどのようにアプローチしていくのか、今後の動向に大きな期待が寄せられるはずだ。

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