「マップル」の昭文社が、スマホ連携のガイドブック『お得に泊まれる特選温泉宿』を発売
読者限定スマホアプリ「マップルリンク」を活用
株式会社昭文社が、読者限定スマホアプリを利用することで掲載されている温泉宿がすべて通常料金より5%OFFになる『お得に泊まれる特選温泉宿』を、11月14日より全国の書店などで発売する。
『お得に泊まれる特選温泉宿』には、神奈川県箱根の富士屋ホテルや、石川県和倉温泉加賀屋、兵庫県城崎温泉の西村屋本館など、全国から厳選された宿が76軒掲載されている。誰もが「一度は泊まりたい」と憧れるような厳選された宿がそろえてある。
読者限定スマホアプリとは、昭文社発行の『まっぷるマガジン』や『tabitte(タビッテ)』 などを購入すると利用できる読者限定の無料サービス「マップルリンク」のこと。ガイドブックの情報や地図をスマートフォンで見ることができ、旅先での街歩きをスムーズにする機能が詰まっている。ダウンロード数175万を突破した人気アプリだ。
リアルとネットを結ぶ出版業界の試み
現代社会では、情報はインターネットで十分に手に入る。にもかかわらず書籍も売れる。その理由はいろいろあるが、多くの場合書籍の方が情報の質がより高いことが大きい。編集者、ライター、デザイナー、カメラマンら多くのスタッフがかかわって、予算をかけて編集制作するのだから、当然と言えば当然だ。
もうひとつは「見やすいから」だ。サーフィンしているうちに迷子になりやすいインターネットと違って、書籍はパラパラとめくりながら一気に全体像をつかむことができる。
その点、『お得に泊まれる特選温泉宿』では、1ページに1軒ずつ宿を紹介しているので見やすい。温泉についてはもちろん、旅の楽しみでもある料理、客室の様子、口コミ、宿からのメッセージも掲載し、読者はきれいな写真とともに温泉宿をじっくり選ぶことができる。そして、気になる宿が見つかれば、スマホからアプリでアクセスして予約ができる。しかも、5%割引という特典がついている。
ECビジネスの世界では実店舗とインターネット上の販売サイトを結ぶオムニチャネル化が進んでいるが、今回の昭文社の企画もリアルの世界とインターネットをつなぐ試みと言えるだろう。