テモナが「たまごリピート」定期注文の内容を調査
定期注文の利用者の83.4%が女性
株式会社テモナがリピート通販システム「たまごリピート」であつかっている定期注文の内容調査を実施し、結果を発表した。
この調査は、前年比で2桁成長を続けるEC業界において、定期通販という視点から傾向を探るもので、対象期間は2009年9月~2014年10月、対象注文数は1,668,001件という、大規模で信頼性の高いものだ。
調査では、次のような傾向があることがわかった。
①定期注文の利用者は女性が多い
定期注文購入者の男女比率はおよそ1:5だった。
全定期注文1,668,001件の購入者のうち女性が1,134,275人、男性が225,505人、無回答が308,221人だった。無回答者を除外して比較したところ、16.6%が男性、83.4%が女性となった。
②定期注文の継続率は男性の方が高い
継続回数が10回以上、20回以上、30回以上という条件で分けて集計したところ、男女の比率が1:4、1:3、1:2と差が縮まっていった。
このことから、男性の方が定期注文の継続率が高いことがわかった。
③定期通販利用者は健康志向が極めて強い
30回以上続いている定期注文34,087件中、男性7,361人、女性は14,728人だった。このうち71.4%にあたる15,785人が健康食品を購入しており、健康に対する関心の高さを確認することができた。
リピーターを確保しやすいのは、健康・美容分野
データを細かく見ていくと、面白いことがわかる。
平均単価については「1回以上」の場合、男性が女性より圧倒的に高いが回数が増えるにつれて逆転し、「30回以上」の場合は女性の方がはるかに高い。女性を納得させるのは難しいが、女性はいったん「よい」と判断すると、継続的に高いお金を払ってくれる傾向が強いと思われる。
また、30回以上注文が続いている商材を男女別に集計したところ、男性の健康食品を購入している割合は84.6%に達しした。女性も64.9%と高い。
通販には健康食品が強いという言い方もできるし、回数を多く継続している人は年齢もそれなりに上のはずで、健康意識が高いとも言える。
女性の場合は、スキンケアが10.2%、エイジングケアが9.2%と、美容への意識も高い。
この調査の対象期間そのものが、2009年9月~2014年10月という7年超にわたるもので、最初から現在まで継続しているユーザーは、最初に30歳だった人なら37歳、最初に40歳なら47歳になっている計算だ。
リピーターを確保するのがECの重要課題だとすれば、健康や美容に関する商品やサービスはやはり大きなテーマであるのだろう。