不正注文検知「O-PLUX」がチャットボット「qualva」と連携

ECのミカタ編集部

かっこ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長CEO : 岩井裕之、証券コード:4166、 以下「かっこ」または「同社」)は、同社が提供する不正注文検知サービス「O-PLUX」について、株式会社PROFESSY(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:岩崎経、以下「PROFESSY」)が提供するチャットボットツール「qualva」と連携を開始したことを公表した。

不正防止と業務効率化を両立

クレジットカードのなりすまし注文等の不正検知ソリューションを提供する、かっこ社は、同社が提供する不正注文検知サービス「O-PLUX(オープラックス)」について、PROFESSYが提供するチャットボットツール「qualva(クオルバ)」と連携したことを公表した。

同社によれば、チャットフォーム経由でのアフィリエイト報酬を狙うなどの不正注文を防止するとともに、EC事業者における住所確認や本人確認等の業務効率化を実現するとしている。

qualva × O-PLUX

◆チャットボットツール「qualva」

qualva(クオルバ)は新規顧客獲得に完全特化したチャットボットだ。対話型のセキュアな電子決済機能やシームレスな資料請求、エステやレストランの予約など幅広いシーンで活用できる。アップセル・クロスセル用のシナリオにカスタマイズが可能で、定期通販サイトのCVRを劇的に高める。また、フォーム入力の途中で離脱してしまったユーザーに通知する“カゴ落ちSMS”機能などqualvaにしか搭載されていない様々な独自機能を活用することにより、ウェブサイトに訪れる人の顧客体験を最大化し、CVR向上に寄与する。

◆不正注文検知サービス「O-PLUX」について

かっこが提供する不正注文検知サービス「O-PLUX」は、注文データをもとに通常の注文か不正注文かを判定するサービスだ。データサイエンスを活用した独自の審査ロジックにより不正注文をリアルタイムに検知し、クレジットカードのなりすまし注文、不正転売・悪質転売、後払い未払いなどの不正被害の防止及び審査業務の自動化実現に寄与する。

顧客事業者の要望に応えて連携を開始

PROFESSY社からの次のようなコメントが出されている。

「お客様であるEC事業者様より、アフィリエイト報酬目的の不正注文や悪質転売などの対策のご要望をいただいていました。これまでも『qualva』を提供することでEC事業者様にとっての顧客体験の最大化やCVRの向上に貢献してまいりましたが、この度の『O-PLUX』の連携を通じ、増加傾向が続くECサイトにおける不正注文被害への対策をご提供することで、お客様の事業成長にも貢献してまいります」

近年、デジタルマーケティングツールとして見かけることも多くなっているチャットフォーム経由で、アフィリエイト報酬狙いの不正注文や悪質転売などの不正注文被害が増加している。特にD2Cや単品通販のEC事業者はチャットボットツールを利用していることも多く、利用するECシステム(ショッピングカート)が不正対策ツールとシステム連携していないケースも見受けられる。

また、これまでの不正対策では、担当者による目視審査や自社のブラックリストとの照合、地図サイトでの住所確認や、さらに不正注文が発生した際のメールや電話による本人確認、注文キャンセル処理などの運用負荷が大きく、一定の注文数を超えると人力での対応が難しくなっていた。

その課題を前に、「O-PLUX」と「qualva」が連携を実施したのだ。「qualva」を利用中のEC事業者は、導入オペレーションコストを抑え、かつ電話番号疎通情報、空き室情報や「O-PLUX」を利用中のECサイトで発生した不正傾向などの幅広い注文情報に紐づく項目にもとづいた検知ソリューションが活用できる。そのことで高精度な不正対策に取り組むことが可能になり、不正防止と業務効率化の両立を目指すEC事業者のビジネスを力強く後押しすることになりそうだ。

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