リユース×PBのフラッグショップ ゲオ「JUMBLE STORE」渋谷店オープン

写真はプレスリリース

リユース激戦区渋谷に旗艦店 同業との差別化目指す

株式会社ゲオホールディングスの子会社である株式会社ゲオは、ゲオが運営する衣料、服飾専用リユースショップ「JUMBLE STORE」初のフラッグショップを、2014年12月13日の朝11時よりオープンすると発表した。
「JUMBLE STORE」はゲオが運営するリユースショップ。セレクトショップのような店内空間かつ質の高い品揃えをすることで、従来の古着屋にあった「マニア向けであり安価だが質がよくない」というイメージの払拭をセールスポイントとする。
服飾意識が高くお洒落や流行に敏感な人々で賑わう街、渋谷。一大決心のもと同社がオープンさせる「JUMBLE STORE渋谷店」は、最新トレンドを押さえたゲオのプライベートブランドである「antiqulothes(アンティクローズ)」とリユース商品を織り交ぜた品揃えで、「西海岸&リラックス&アーバン」をイメージした地下一階と地上一階の2フロアで構成される。自分だけのお気に入りを探す楽しさ味わえ、かつリユースを感じさせないクオリティを目指すとしている。

リユース×PBリミックスという新スタイルで提供する「お手頃価格で良質」な商品提案で、競合との差別化をはかる狙い。
経済産業省が2013年に公表した数値によると、中古車など除くリユース全体の市場規模は一兆円に達しており、消費税増税による節約意識など社会的要因や、消費者の価値観の多様化などパーソナルな要因により今後もリユース需要は拡大していくと同社は予測している。
同店はオープン以降は11時~21時まで、年中無休での営業を予定している。

リユース大手がひしめき合うファッション一等地

渋谷といえば、Yahoo!とブックオフがコラボした「ヤフOFF!」のオープンが話題に上がったことも記憶に新しい。服飾リユースチェーンの大手「RAGTAG(ラグタグ)」もわずか一区画隣にフラッグショップを展開し、大小合わせれば数えきれない同業他社がしのぎを削り合う前線地区である。原宿に近いという立地も然り、若者カルチャーと流行が生まれる発信地としてその地名は国外の若者にも知られている。

今回、あえて激戦区に参入するゲオが最大のギミックとして押し出すポイントは、PB「antiqulothes(アンティクローズ)」であろう。ファッション最先端の立地に集まるデータベースを集約した独自の商品を打ち出していくことが予想される。リユースのみでなく、古物商最大のネックである「仕入れ」の面をカバーできる強みが他社との差別化を徹底できるのではないか。
オープンまで一ヶ月あまりの現在、同社の画策しているであろう戦略が気になるところだ。