ジュピターショップチャンネル タイでテレビ通販スタート

通販専門放送を行うジュピターショップチャンネル(JSC)が住友商事や現地小売業者などと共同で設立していた合弁会社、ショップ・グローバル・タイランド(SGT)が11月9日から、タイ全土でテレビ通販事業を開始した。当初は今夏からの事業開始を予定していたが、現地当局との調整等に手間取り、スタートが遅れていた。まずは1日10時間の放送から始め、段階的にJSCで実施しているような24時間放送としていきたい考え。



SGTはタイの民間企業が運営する衛星放送の専門チャンネルをメーンにタイ全域で通販専門番組の放映を開始した。

スタート時は24時間放送ではなく、午前10時から午後8時の10時間の放送となったようだ。また、ライブ放送は午前10時から午後2時までの4時間にとどまり、残りは録画放送となっている。

いずれJSCのように24時間生放送を目指す考えだが、「オペレーションに慣れることなども含め、当面はまずは継続的に放送していくことこそが目標」(JSC)としており、しばらく1日10時間体制で展開し、事業の安定化を図っていく考えのようだ。

11月9日の初放送では日本でも人気のアザラシの抱き枕「GAMAHuggingPillow」を3980タイバーツ(翌日以降は4990バーツ)で生放送で紹介。ほかにも、「A.D.M.J.」の財布や鞄、「ABISTE」の腕時計、芸術家・胡麻稔雄氏のスカーフ、西川リビングのひつじの抱き枕、タイガーの魔法瓶、ニコンのデジタルカメラなど日本で売れ筋の商品なども販売したという。なお、紹介した商品の価格帯は1300~1万3000タイバーツ程度だった。今後も日本で売れ筋の商品を中心に販売していく考えのようだ。

SGTでは当初、今年6月をメドにタイにおけるテレビ通販事業の開始を計画し、準備を進めてきたが、事業体制を整ったあとも、現地当局との調整などに手間取り、スタートが遅れていた。この事業開始の遅れが今後の事業計画や業績にどう影響を及ぼすかは不明だが、SGTでは5年後に年商30億タイバーツ(約90億円)を目指すとしている。