マッスルデリがD2C事業者向け3PLサービスを開始
株式会社Muscle Deli(以下:マッスルデリ)は、物流アウトソーシングを簡単に始められる3PL(※1)サービスを開始した。
(※1)荷主でもない、物流企業でもない第三者として物流サービスを提供すること
シンプルな料金体系と柔軟な対応
小規模事業者や新たにD2Cを始める企業にとって、物流がハードルになっている要因の1つに「複雑さ」があるという。物流アウトソーシングする際の金額は複雑であるため、荷物の細かな状況を把握していないと見積もりを取ることも一苦労だ。
そして、小規模事業者だと「価格が高い」ということがあげられる。実績のない企業は契約ができない、もしくは高額な初期費用が必要なこともある上、契約が長期間であることも多く、売れ行きや在庫数が読みづらい企業にとっては割高となってしまう。
マッスルデリの物流サービスは上記のような課題を解決できるシンプルな料金形態、簡単で柔軟な対応が可能であり、特に冷凍や冷蔵の低温物流に強みを持っている。
3PLの付加サービスとして、自社のノウハウを活用した品質管理、フードロス対応も可能で、賞味期限やフードロスも考慮したコスト戦略の提案もできる。原料やエネルギー価格が高騰しコスト高になりがちな昨今、物流を見直すことがコスト削減につながるかもしれない。
「SHOCKERビール」の物流を担当
今回D2C向け物流サービスを開始するにあたり、「SHOCKERビール」の物流をマッスルデリ物流事業チームが担当する。
「SHOCKERビール」2017年山梨県北杜市に醸造所をかまえて以降、日本トップクラスの人気を誇るクラフトビールブルワリー「UCHUBREWING うちゅうブルーイング」が製造。ホップをたっぷりと使用したDDH(Double Dry Hopped) IPAスタイルにゆずの風味を加え、濃厚な味わいながら、後味はスッキリとした仕上がりになっている。
さらに3月より、アタラシイものや体験の応援購入サービス「Makuake」でもリターンの配送作業のサポート事業者として配送代行サービスを開始。単純な配送だけでなく、D2Cノウハウも含めた商品企画開発、品質管理、デザイン、PRマーケティングなどもサポート可能としている。
物流業界では働き方改革関連法によって物流人材不足に陥る、2024年問題が懸念されている。マッスルデリはD2C事業者が連携して物流を行うことで、物流の効率化と同時にCO2削減も目指すとしている。今回開始されたD2Cサービスは、今後幅広い企業やサービスに普及していくことが考えられるだろう。