「MakeShop byGMO」 昨年の流通総額が過去最高を更新

ECのミカタ編集部

「MakeShop byGMO」、年間流通額が11年連続でEC構築SaaS業界No.1に

GMOメイクショップ株式会社(以下:GMOメイクショップ)が提供するECサイト構築SaaS「MakeShop byGMO」は、2022年の年間流通額が3055億円(前年比111%)に到達し過去最高を更新、国内のECサイト構築SaaS業界で11年連続No.1(※1)になった。
※1:ECサイト構築サービス運営企業各社の発表数値より、SaaS型の数値を比較(GMOメイクショップ調べ:2023年3月時点)

導入1年目から利益を確保しているショップが増加

「MakeShop byGMO」の導入年別流通額では、2019年に導入したショップの流通額は、翌年の2020年に4.7倍に成長している。同様に、2020年導入ショップの流通額は2021年に2.4倍、2021年に導入したショップは2022年に2.7倍と大きく成長し、流通額の増加を牽引している。

◆新規導入ショップの1年後の継続率は83.7%に向上

2020年に「MakeShop byGMO」を新規導入したショップにおける1年後の継続率は76.6%であった。しかし、2021年に導入したショップの1年後の継続率は80.3%、2022年に導入されたショップは83.7%(※3)と年々向上している。この背景には、ECサイト開設1年目から売上を獲得し利益を確保できているショップが増えていることが影響していると考えられるだろう。

◆「フード・菓子」の流通額が高成長

これまで「ファッション・ブランド」ジャンルの導入店舗数が最も多かったところ、2020年に「フード・菓子」が逆転し1位となった。この傾向は現在も続いており、2022年末時点の導入店舗数におけるジャンル別の構成比は以下の通りだ。

▷「フード・菓子」:18.1%
▷「ファッション・ブランド」:13.2%
▷「生活・文具・インテリア」:12.6%

「フード・菓子」ジャンルの成長は著しく、コロナ禍前の2019年と比較して2022年の流通額は230%に増加している。

また、「イベント・チケット・サービス」ジャンルの流通額についても、2022年5月頃より増加の波が見られ、2022年の流通額は前年比152%、2019年と比較しても126%の成長となっている。

地方ショップが成長を後押し

流通額を導入ショップの所在地別に見ると、最も多い東京都で全体の46%を占めている。一方、2019年と2022年の流通額を比較した成長率を見ると、1位は長崎県で677%、2位は岩手県で413%、3位は高知県で403%となっており、地方のショップによる流通額が大きく成長した。

地方では、コロナ禍で観光業が打撃を受けたことからEC化による販路拡大を目指したことや、業務効率化のためにDX化を推進する動きが活発化したことで、導入店舗数が増加し、流通額も成長したと考えられる。

加えて、2022年の「MakeShop byGMO」利用傾向において特徴的だった点は、「海外販売機能」の導入店舗数の急増だ。通常のECサイト運営費以外に追加の費用負担が無く簡単に始められることもあり、毎月100件ペースで導入店舗数が増加。現在は1000件に到達するなど、海外販売の増加も流通額成長の一因となっている。

次世代EC開発プロジェクトを進行中

流通額増加に向けた今後の取組について、GMOメイクショップは以下のようにコメントしている。

「GMOメイクショップは、変化を続けるEC市場環境や、多様化するECサイト構築ニーズに柔軟かつスピーディーに対応するため、『MakeShop byGMO』のシステムをフルリニューアルする『次世代EC開発プロジェクト』を進行しています。2022年11月末にはインフラ基盤の移行が完了し、高稼働率・高可用性を実現いたしました。2023年には、管理画面のリデザインやアプリプラットフォームの提供を予定しています。より安心・安全で拡張性のあるシステムを提供することで、ショップ様が売上を獲得しやすい環境を提供するとともに、『誰もがECを利用できる環境=EC普及率100%』を目指して取り組み、その結果として流通額の増加につなげてまいります」

「MakeShop byGMO」は、日本の商習慣にあわせた豊富な機能と、電話やメール、掲示板によるカスタマーサポート、ECアドバイザーへの相談など充実したサポート体制により、EC運営経験がない方でも安心してECサイトを構築し、売上を獲得しやすい環境を整えている。

2022年の流通額が過去最高となった背景は前述の通り、コロナ禍で契約数が急増した新規導入ショップの売上成長の加速をはじめ、「イベント・チケット・サービス」分野の回復や、地方ショップの成長などが挙げられる。GMOメイクショップは2023年にもさらなるサービス提供、リニューアルを予定していることから、今後も成長を続けることが考えられるだろう。

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