GDXがChatGPTを活用したソリューションを試験的に提供開始
GDX株式会社(以下:GDX)はChatGPT等のジェネレーティブAIを活用して、ブランド企業のEC運用業務を効率化するソリューションを開発し、試験提供・運用を開始することを公表した。
EC事業者が悩むポイントをAIがサポート
GDXは、多くのEC事業者が成長過程で悩む要因として、事業を構築、運用するための人材不足、ノウハウ不足、チーム全体での知識共有不足による問題が大きいと考えている。
例えば、EC売上を構成する重要な要素であるコンバージョン率を下げる要因として、在庫欠品や新商品発売遅延、価格の引下げタイミングの判断ミス、商品情報の不足等が挙げられるが、これらは度々、人材不足及びスキル不足により発生しているという。
このような問題への対策として、EC運用から開発、プランニング、プロジェクトマネージメント等の業務を、GDXのChatGPTソリューションを活用することにより、業務の安定化と使用リソースの削減、効率化が図られることで、結果的に売上や利益改善に繋がるとしている。
今後は、データ作成や加工、登録等のEC運用業務の効率化に加えて、商品価格変更や在庫アロケーション、サイト上の商品配列等をアシストするECプランニング業務や、システム開発のプロジェクトマネージメントのサポート、簡単なページ作成などを行うソリューションを開発し提供していく予定だ。
2023年夏頃のサービスローンチを予定
GDXは東南アジア及びインドを中心にグローバル展開している日本発の小売DX・ブランドECプラットフォーマーであり、Chat GPTなどを活用したオムニチャネルソリューションを展開している。
最先端のIT技術をシリコンバレーから、カンバン方式に代表される生産、工程管理技術を日本から、創造性と強固な生産・運用力をインドから提供し、サステナブルにEC市場を拡大させ、世界経済の成長を牽引する東南アジアとインドの経済成長への貢献を目指すとしている。
今回公表された、ChatGPT等のジェネレーティブAIを活用したソリューションは現状、一部の既存クライアントに限定し試験的に提供されている。シリコンバレーの研究開発拠点などを開発拠点にてソリューションの開発を進めており、ChatGPTのアップデートをキャッチアップし、2023年夏頃のサービスローンチを予定して進められているという。
GDXが考えているように、人材不足やノウハウ不足に悩まされている事業者は多いだろう。ローンチが予定されている本ソリューションは、多くの事業者の悩みを解決する手段となるかもしれない。昨今、常に話題を呼び続けているChatGPTを始めとしたAI技術の革新が、EC市場にどのような影響を与えることになるのか注目すべきだろう。