W2、標準機能【定期継続分析レポート】をリリース

ECのミカタ編集部

W2株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役CEO:山田大樹、以下「W2」または「同社」)は、同社の「W2 Repeat」「W2 Unified」「W2 Repeat Food」に、「定期継続分析レポート」を標準機能として新たに追加した。

検索条件を掛け合わせてレポート作成できる

EC事業の「成功」にフォーカスしたECプラットフォームを展開するW2は、同社のD2Cリピート通販向けECプラットフォーム「W2 Repeat」、OMO/オムニチャネル対応型総合ECプラットフォーム「W2 Unified」、食品業界向けECプラットフォーム「W2 Repeat Food」に、「定期継続分析レポート(LTVレポート)」を標準機能として新たに追加した。

従来の定期継続分析レポートでは、購入回数別のみのレポートだった。新機能では、様々な検索条件を掛け合わせてレポートを作成できることが大きなポイントとのことだ。事業者は、商品IDや広告コードと掛け合わせて、平均単価・解約率・LTVなどを直感的な操作で算出できるため、「どの期間で」「どの施策を打ち」「どれだけの効果が出たか」の確認・分析が可能になった。

さらに、LTVレポートで抽出したデータからターゲットリストを作成できるため、プロモーションをかけたい顧客に向けたメール配信やSNSメッセージの送信、クーポン配布やシークレットセールの実施など、細かなセグメントによる売上向上のための施策を打つことができる。同社は、カート単体の標準機能で、それぞれの事業者に合った高速PDCAを回すことを実現したとしている。

定期継続分析レポート(LTVレポート)の概要

定期継続分析レポート(LTVレポート)の概要

◆「定期継続分析レポート(LTVレポート)」は、以下の7項目から検索を行うことができる。

①商品ID検索(複数検索も可能)
②バリエーションID検索
③広告媒体区分検索
④広告コード検索
⑤ユーザー拡張項目を含めたユーザー情報検索
⑥有効にしている決済種別検索
⑦対象期間の絞り込み

◆「定期継続分析レポート(LTVレポート)」では、以下4項目の確認・分析が可能になる。

①受注件数
②離脱件数
③受注金額
④残存率

利用する事業者目線のUI/UX設計

W2株式会社エンジニアリング本部 長岡純平氏のコメント

「『定期継続分析レポート(LTVレポート)』の最大の魅力は、LTVレポートのデータ抽出をカート単体の標準機能として利用できる点です。これまでは、定期通販の事業者様が工数をかけてエクセルで作成していたレポートを、管理画面内での直感的な操作で簡単に作成できるため、事業者様の業務効率化を叶え、売上向上に貢献できる機能です。開発として工夫したポイントは、利用いただく事業者様の目線を意識したUI/UX設計です。表示文言の調整や、機能説明のポップアップ表示などの細部にもこだわり開発に取り組みました。今後も、より良い製品で多くの利用者様に喜んでいただけるサービス作りを意識した開発を実施していきます」

広告費の高騰により、D2Cビジネスの新規顧客獲得コストは上昇し続けている。そのためEC事業の成功には新規顧客の獲得だけでなく、既存顧客をリピーターとして優良顧客に育成する「自社商品のファンづくり」が重要だ。

一度でも商品を購入したことのある顧客は、商品の品質をすでに知っているため、購入したことのない顧客に比べて購入ハードルが低く、広告費用のコストをかけずに売上につなげることができるためだ。

広告費の高騰による弊害には投資対効果が見えづらくなったことも挙げられるが、リピート通販においては、LTV(顧客生涯価値)の見える化によって、投資対効果が明白になるだけでなくターゲットを絞った追加施策を打つことが可能になる。

「定期継続分析レポート(LTVレポート)」の機能は、「W2 Repeat/W2 Unified」を利用するリピート通販を運営する事業者から、「エクセルを使った購入履歴の分析と施策立案に工数がかかっている」「どのキャンペーンで購入した顧客がリピートにつながっているか分析したい」「LTVと階段図を一覧で出したいが、BIツールを入れる予算がない」といった多くの要望が寄せられ、開発に至ったとのことだ。今回の新機能追加により、ターゲットを絞った施策の実行が可能になり、EC事業者のビジネス拡大をさらに後押しすることになりそうだ。

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