ECで消費者が買う物1位は?【Kiva調査】
保証サービス「proteger(プロテジャー)」を提供する株式会社Kiva(本社:東京都中央区、代表取締役社長:野尻航太、代表取締役:磯崎裕太、以下「Kiva」または「同社」)は、20〜49歳の男女943名(男性:472名、女性:471名)を対象に「EC・実店舗の利用動向調査」を実施し、その結果を公表した。ここではその概要についてポイントを絞って見て行く。
調査概要
調査方法:インターネットリサーチ/実施機関:株式会社Kiva
調査対象 :全国20~49歳男女
対象⼈数 :943名
調査期間 :2023年3⽉20⽇〜3⽉22⽇
※今回の調査での「延長保証」とは、わずかな保証料を支払うと商品の保証期間を延長でき、商品故障時に無料で交換・修理をしてくれるサービスを指す。
ECで買う物1位は「生活雑貨、消耗品」
ECサイトで購入するもの1位は「生活雑貨、消耗品」(48%)となり、手頃な価格の商品を購入することが多い一方、「ペット用品」や「キッズ、ベビー用品」は全体の10%程度の結果となった。
またECでの購入理由1位は「手軽だから」(68%)、次いで「店舗に行く時間が省けるから」(48%)となり、購入の手間や利便性を重視してECを利用することが多い傾向が見られた。
さらにECでは「生活雑貨、消耗品」が1位だったが、実店舗で購入するもの1位は「食品、飲料、お酒」(70%)となった。また、ECではランクインしなかった「旅行用品、トラベルグッズ」(11%)が8位に入り、ECと実店舗での使い分けがあることが分かった。
全世代の71%が延長保証の利用経験
実店舗の購入理由として「実物を確認したいから」(67%)、「すぐ手に入れたいから」(45%)が多い一方で、全体の13%がECサイトでの購入に不安を抱いている結果となり、全世代の71%が延長保証を利用したことがあると回答。また、世代別に見ると20代が1番高かった。
また延長保証を付けた理由として、最も多いのが「長く使いたいから」(59%)次いで「メーカー保証だけじゃ短いと思ったから」(53%)と、モノを長く大切に使いたい傾向が強いことが分かった。
さらに10000円未満の商品に延長保証を付けたいと20代、30代の約5人に3人が回答した一方で、40代は39%との結果に。高価格なモノだけでなく、低価格なモノにも延長保証を付けて長く大切に使いたいことが伺える結果となった。
サマリー
同社は、調査結果からEC・実店舗の利用動向において以下のような実態があると考察している。
▶ECサイトでの購入行動は定着しつつあり、今後も市場が拡大していく。
▶高価格商品だけでなく低価格商品にも長く使いたいという理由で延長保証を付けることから、消費者もサステナブルに関心が高まっている。
▶商品購入時の安心材料として延長保証サービスが台頭してきている。
経済産業省が2022年8月にて発表した『令和3年度デジタル取引環境整備事業(電子商取引に関する市場調査)』によれば、2021年の日本国内のBtoC-EC(消費者向け電子商取引)市場規模は、20.7兆円(前年19.3兆円、前々年19.4兆円、前年比7.35%増)に拡大している。
その背景には、新型コロナウイルス感染症拡大への対応として出された緊急事態宣言により外出自粛が広がり、「巣ごもり需要」として物販系分野のEC利用が急拡大したことが挙げられる。
今回の調査からも、消費者の間で徐々に外出機会が回復したにも関わらず、その後も物販系分野のBtoC-EC市場規模が引き続き増加していることから、ECの利用が消費者の間で徐々に定着しつつあり、今後もさらに拡大していくことになりそうだ。