日本和装グループがこの夏ECサイトを開設

ECのミカタ編集部

日本和装ホールディングス株式会社(東証スタンダード上場、証券コード2499、本社:東京都港区)グループは、新規事業としてECサイトを立ち上げることを公表した。

新しいECサイトのコンセプトは「和の総合サイト」

着付け教室を展開する日本和装ホールディングス株式会社グループは、2023年夏に新規事業としてECサイトを立ち上げることを公表した。日本和装ではこれまで、無料で着付けを『教えて』、生産者から直接消費者に消費の価値を『伝えて』、販売仲介という形で『流通を促す』という独自のビジネスモデルを中心に事業を展開してきた。

同社は、これをメインブランドと位置づける一方で、かねてよりサブブランドの創造を計画していたが、今夏より本格化し、新たなサービスとして提供する予定だとしている。なお新しいECサイトのコンセプトは「和の総合サイト」で、同社100%子会社の日本和装ダイレクト株式会社が運営する。

◆「和の総合サイト」で展開する商品(一例)
・洗えるきものや帯など手軽な和装品
・帯締め、帯揚げ、かんざしなどこだわりの和装小物
・きものや工芸品などの産地がコラボしたオリジナル商品 etc.

未開拓だった市場へのシェア拡大を目指す

未開拓だった市場へのシェア拡大を目指す

同社は、ECサイトを通して今まで日本和装グループが扱ってこなかった商品カテゴリーに参入し、20代〜40代の若・中年層の潜在顧客層にアプローチするとしている。また、和にまつわる商品全般に関心のある人など、きものに興味のない層もターゲットに取り込み、従来の同社グループでは未開拓だった市場へのシェア拡大を目指すとのことだ。

その上でメインブランドとサブブランドという2つのブランドの方向性を明確に分けてブランディングしていくことで、互いの事業展開で市場の活性化を目指す「相乗効果」を狙っていくものとみられる。

着付け教室できもの人口を増やし、きものの素晴らしさをアピールしてきた日本和装が、これまでとは違う手法できものファンの拡大を目指すECサイトは、2023年夏頃にオープン予定だ。日本和装が手がける新たな戦略と、新しい発想から生まれるオリジナル商品の展開など、ECを通した着物との出会いが創出されることになりそうだ。


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