電通がコネクトと共同事業 ロングテール型で次世代のグッズサービスを提供
株式会社KONNEKT INTERNATIONAL(本社:東京都港区、代表取締役社長:由羽弘明)は、株式会社電通(本社:東京都港区、代表取締役社長執行役員:榑谷典洋、以下「電通」)と共同事業を開始することを公表した。
ECサイト“Goods Luck”もオープン
KONNEKT INTERNATIONAL(以下「コネクト」または「同社」)は、電通とオンデマンド生産とIP(知的財産権)活用によるグッズの企画・販売を行う共同事業を開始することを公表した。なお同事業は、両社の共同出資により実施されるとのことだ。
また、同事業の基幹サービスとして、様々なIPのグッズを展開するプラットフォームとしてのECサイト“Goods Luck(グッズラック)”を5月21日(日)20時よりオープンした。
共同事業の概要
同社がまとめる共同事業の概要は、次の通りだ。
◆商品バリエーションの大幅な増加
メインキャラクターだけではなくサイドキャラクターも商品化したり、これまでは1種類だったデザインを複数パターンで展開するなど、今までできなかった企画を在庫リスクなしで実現する。それにより、多様な趣向をもつ顧客のロングテールな潜在需要に応えることができる。
◆企画アイデアをタイムラグなく商品化して販売
これまでの商品企画で必要だった“需要予測”をする手間がなくなるため、リアルタイムで素早い企画ができる。例えば、メモリアルイベントでファンの熱量が高まっているタイミングを逃さずにすぐ商品化するなど、需要を迅速に捉えた販売を実現する。
◆グッズ業界におけるカスタマイズ商品の普及
カスタマイズ商品への需要は各分野で増加している。オンデマンド生産をベースにすることで、顧客が思い入れを感じられるカスタマイズ商品の提供が可能となる。名前や日付などのテキストを入れたりレイアウトを選択したり、顧客が自由にカスタマイズできるようにすることで、グッズの購入体験の付加価値を向上する。
◆在庫リスクをなくす、SDGsに配慮したものづくり
オンデマンド生産の活用はグッズ・アパレル業界の課題である余剰在庫・過剰供給の防止になる。必要なものだけを生産することで、SDGsに配慮し、廃棄衣料の削減に貢献することも同プロジェクトの重要な目的となる。
ロングテールなコマース市場を開拓
これまでアニメ等のグッズは、在庫リスクや商品企画の自由度の問題から、多数のデザインを作ることが難しく、メインキャラクターだけが商品化されることが通常だった。そのため顧客のニーズの多様化に対し、従来の企画生産方法だと潜在需要を満たす十分な商品展開ができないのが、グッズ業界の課題の一つであった。
そこで、カスタマイズ・オンデマンド生産のノウハウを持つコネクトと、さまざまなIPホルダーとのリレーションとクリエイティブ力・プロモーション力を持つ電通が、オンデマンド生産とIP活用によるグッズの企画・販売を行う共同事業を立ち上げたのだ。
オンデマンド生産をベースにすることで、従来の在庫リスクから解放され自由な発想で幅広いMD企画が可能となるとしている。また、顧客がキャラクターやデザインの組み合わせを自由に選べるカスタマイズ性の高さも加わることで、本質的に欲しいグッズを手にしてもらうことも可能となるとのことだ。
今回、このようにコネクトと電通との共同事業を通して「オンデマンド生産×IP」による次世代型のグッズサービスの提供が開始されることによって、ファン心理に基づく商品企画力×テクノロジーでロングテールなコマースの潜在市場の開拓が進むことになりそうだ。