コロナ後のギフト市場を調査、購入場所の首位が「店舗」から「総合ECサイト」へと変動
ギフトモール オンラインギフト総研(以下:ギフトモール)はギフト利用の実態を探るため、2022年1月から1年間のギフト購入実態(オンライン、リアル店舗含む)について、全国20代~50代の男女、合計2400人を対象に調査、その結果を公表した。
※本調査の結果は全てオンラインギフト総研調べである。
調査概要
◆調査目的:インターネット上でのギフト購入に関する最新の利用実態の把握
◆調査名:ギフト購入関する調査
◆実施時期:2022年12月25日~27日 実施
◆実施時期:インターネット調査
◆調査主体:オンラインギフト総研
◆回答人数:全国20歳~59歳の男女2400名(年齢性別均等割り付け/2022年1月からの1年間にギフト購入経験がある人)
※小数点以下の切り上げ、切り下げにより合計100%にならない場合あり
調査サマリー
◆コロナ禍を経てもギフト購入の「人数」・「回数」・「総額」はほぼ変わらず。購入場所は総合ECサイトが50%を超え首位に。
◆ギフト購入の悩み1位は「相手の好みが分からない」73.9%。ギフト購入は嬉しいイベントであるが、相手が満足してくれるかどうかが悩ましいとの回答。
◆ギフト需要で重視されるTOP3は「品質」・「見た目」・「口コミ」。自分のための消費(自家需要)で重視項目「品質」・「量・ボリューム」・「価格」との対比が鮮明に。
以降で詳しい内容を確認していく。
ECサイトでのギフト購入が50%を超える
ギフト購入の「人数」・「回数」・「総額」のコロナ禍での変化の有無に関して、全てにおいて60%以上が「変わらない」と回答した。
その中でも「変わらない」が60.8%と最も低く、約40%が変化ありと回答。「1年間に購入したギフトの総額」に関しては、「増えた」・「どちらかと言えば増えた」と回答した人が計26.7%と多く、コロナ禍でもギフトを大切にしていたことが分かる結果となった。
購入場所に関して、2020年7月と2022年12月の調査結果を比較。
2020年の「デパートや百貨店の店頭」から、2022年では「総合ECサイト」が51.1%と首位に。また「総合ECサイト」はこのコロナ禍を通じて、利用率を132.6%伸ばす結果となり、急速に支持されている。「ギフト特化型のECサイト」は21.6%から26.1%に伸びており、4人に1人以上が購入場所として選択する購入場所になっている。
また、渡し方についてはコロナ禍を経て、相手に会わずに贈ることができる「郵送」や「その他」(ソーシャルギフトなど)が選択肢として増えると予想されていたが、一度自分の手元で商品を確認し、対面で手渡しをする人が増えた結果となった。
ギフトを渡す相手の好みに悩む
ギフト購入の際に感じたことがある悩みに関しては、「相手の好みが分からない」(73.9%)、「何を贈ったら良いか分からない」(72.5%)、「相手の好みに合うか不安」(66.7%)がTOP3。その他の選択肢の結果を見ても、約半数の方が多くの「分からない」や「不安」を抱えていることが分かるだろう。
ギフトの購入場所に関する悩みによって、ECサイト・店舗それぞれの課題が浮き彫りになった。
以下の結果によって、ECサイトは適切な商品を絞り込む検索性の向上、店舗は限られた店内でより良い商品を提供することが求められていることがうかがえるだろう。
「品質」・「見た目」・「口コミ」が決めて
ギフト需要」では「品質」・「見た目(包装、パッケージ)」・「評判・口コミ」が上位となり、特に「見た目(包装、パッケージ)」(68.8%)は自家需要(生活必需品・贅沢品)と比べると約30〜20%ポイント差がついた。
人に贈ることを前提としたギフトでは、贈った商品の状態や、相手が受け取った時の反応に対する「安心感」が重視されていることが分かるだろう。
本調査の結果は今後のギフト業界の動向を推察する上で、非常に役立つ内容だといえるだろう。コロナ禍がきっかけとなり、購入場所の選択としてECサイトがトップになった事実は大きな変化である。ネットを通じた交流が当たり前になりつつある現代においても、人に贈り物をする需要はあり続けるはずだ。ECサイト、店舗における課題を解決することで、今後もより一層ギフト市場は活性化していくだろう。