W2とコマースロボがシステム連携 ECシステムの受注情報から出荷指示の完全自動化を実現
W2株式会社(以下:W2)は、総合ECプラットフォーム「W2 Unified」および通販向けECプラットフォーム「W2 Repeat」と、株式会社コマースロボティクス(以下:コマースロボティクス)のEC自動出荷システム「コマースロボ」が、2023年5月31日(水)よりシステム連携したことを公表した。
連携によって3つのシステムを自動化
W2のECプラットフォームとコマースロボの機能連携によって、ECのフルフィルメント業務の自動化が実現。
W2のECプラットフォームの標準機能「自動受注ワークフロー」(特許申請中)の活用によるEC運営の日次の受注ワークフローの自動化、システム間のデータ連携(出荷指示・商品マスタ、出荷実績・在庫データ)の自動化、WMS用データへの自動変換が可能となる。
省人化によるコストの削減も実現
今回の機能連携によって、W2のECプラットフォームで確定した受注情報を、出荷指示として自動的にコマースロボにインポートすることが可能となる。
読み込んだ出荷情報をコマースロボが自動処理し、出荷データをシームレスに倉庫(出荷拠点)まで連携。これによってフルフィルメント業務の工数の削減はもちろん、人手作業によるミスの防止、省人化によるコストの削減などが実現することになる。
◆システム連携イメージ図
DX化の課題を解決する
経済産業省が2018年9月に発表したレポート(※1)によると、多くの経営者がDXの必要性を認識しているものの、課題が山積している状況を指摘している。この状況が変わらない場合、DXが実現できないだけでなく、経済損失が2025年以降、最大12兆円/年にのぼる可能性があると警告している。
特に物流業務のオペレーションは10年前とほぼ変わっておらず、DXの推進は課題であるとともに、取り組みの遅れは収益拡大を阻害する要因にもなり得る。
また、EC事業においては新しい機能やマーケティング施策が次々と登場している一方で、倉庫への出荷指示や在庫管理などはまだ手作業で行われていることが多い。
W2は、このようなEC運営におけるDX化の課題を解決するために、今回の機能連携に至ったとしている。
ECプラットフォーム「W2 Unified」と「W2 Repeat」を利用するEC事業者は、これまで手作業で行っていたCSVなどによる出荷指示や在庫データ管理業務を劇的に効率化することが可能となった。複数業務の自動化は、省人化だけではなくミスの防止など、数多くのメリットが存在している。本連携をきっかけに、DX推進が加速することになりそうだ。
※1:経済産業省 DXレポート~ITシステム「2025年の崖」克服とDXの本格的な展開
https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/digital_transformation/20180907_report.html