クレジットカード利用依頼代行 「カドリク」に新機能が追加
この記事のまとめ
・カード決済リクエストサービス「カドリク」に新機能が追加された。
・消費者にとってカード決済の有無は結構重要である。
・実店舗を持つEC業者は、カード決済の有無を見なおせば…
リクエスト店舗一覧とリクエスト済店舗一覧
Square株式会社は、自社が運営するカード決済リクエストサービス「カドリクPowered by Square」に、新たな機能を追加しサービスのブラッシュアップを行ったことを発表した。追加された機能は、自分が過去にカード決済をリクエストした店舗の一覧を見ることができる機能、他の人のリクエスト済店舗をマップ上でひと目で確認し応援することができる機能、の2つ。
同時に、リクエストを行った全員を対象に、リクルートポイントを20ポイント付与するキャンペーンを2014年12月31日水曜日の23時59分まで実施するとのこと。ユーザーは、クレジットカードが使えればもっと来店する回数が増えるのに、という店舗に対し、カドリク経由でクレジットカード決済利用開始の依頼を送るだけで、リクエスト毎にリクルートポイントが付与される。ここで貯めたポイントは、日本最大級の宿泊施設予約サイト「じゃらん」やチケット購入サイト「ポンパレ」などのリクルートグループ運営の様々なサービスで利用することができる
クレジットカード決済の需要が高まる風潮の中、対応に手をこまねいている店舗が存在する理由の1つに、消費者と店舗経営者のコミュニケーション不足があるとSquareは考える。
「カドリク」はその解決策として、消費者から店舗にカード決済導入のリクエストを送れるサービスを提供する。現在までにリクエスト数は500通を超え、飲食店から小売店まで幅広い業種の店舗で消費者からのリクエストを受け付けている。
カード決済促進し客足増加を目指す
衝動的、または偶然店舗に入り、消費に至るケースは多々ある。全ての消費者が常に現金を十分に所持しているとは限らないので、「欲しい、食べたいけど持ち合わせがないから…」という理由から商機を逃してしまうこともあるだろう。店舗経営者が想像するよりも多くの消費者がクレジットカード決済の有無を店舗選びの基準としている。「行きたいけどあの店カード使えないし」といったような会話は良く耳にする。カード決済することでポイントが貯まるなどの特典も多いため、現金払いよりカード払いを好む消費者が増えてきている。
オムニチャネル化の推進が著しい昨今、自社ECサイトを運営する企業にとっても実店舗の存在は、消費者の五感に自社サービスを体感してもらえる重要な位置を占めている。せっかくチャネルを増やし展開していても実店舗で決済手段を多様化していなければ、クレジットカード決済ができて当たり前に近い認識になりつつある消費者が離れて行く可能性は高まる。
見落としがちな実店舗でのクレジットカード決済の有無であるが、未導入の店舗は決済手段を増やすということがプラスになるのではないだろうか。
「カドリク」を利用してみれば、意外に多くのリクエストが消費者から寄せられ驚くこともあるかもしれない。