Pinterest、自社ECに誘導できる“モバイルディープリンク”の提供開始
ビジュアル検索プラットフォームのPinterestは、ショッピング広告にモバイルディープリンクを導入したことを公表した。同社はこれにより、Pinterestユーザーのショッピング体験をサポートするとともに、小売業者のコンバージョンを向上させる新しい方法を提供することが可能となるとしている。
スムーズな購買体験を提供
Pinterestは今回、ショッピング広告にモバイルディープリンクを導入した。同社は、モバイルディープリンクについて世界中のPinterestの広告主が利用でき、Pinterestで商品に興味を持った見込み顧客を自社アプリ内の特定のページに誘導できるとのことだ。
その上でショッピング広告をクリックした後のアプリ内での購入アクションを促すことができるという。これにより購入までのステップにおける物理的なクリック数を減らし、購入者の心理的負荷を軽減することでスムーズな購買体験につながるとしている。
モバイルディープリンクの概要
Pinterestがまとめるモバイルディープリンクの概要は次の通りだ。
▶Pinterestユーザーがモバイルディープリンク広告をクリックすると、ユーザーのモバイル端末にアプリがインストールされていれば、小売業者のアプリ内のページに直接誘導される。
▶ユーザーがまだ小売業者のアプリをインストールしていない場合、代わりにモバイルウェブページに誘導される。
▶モバイルディープリンクを使用することでショッピングがすばやくシームレスとなり、購入アクションや高いコンバージョンにつなげることができる。
進化するPinterestでのショッピング
公表に際してPinterest最高収益責任者のビル・ワトキンス氏は次のようにコメントしている。
「Pinterestを利用する人の大半は、ショッピングをするために利用していると答えている中、Pinterestに商品カタログをアップロードしている小売店では、帰属するチェックアウトが30%近く増加しています。この度、モバイルディープリンクを導入することで、Pinterestで見つけた商品の購入のためにユーザーと小売業者をより簡単に繋げることができるようになりました。我々のコンテンツがこれまで以上に関連性が高く、ショッピングしやすいものになっていることをとても嬉しく思います」
毎月、世界中で4億6000万人以上の人々が、ファッションのコーディネート、新しいインテリア、旅行などの商品やサービスを見つけるためにPinterestを利用しているという。広告主は、こうした閲覧者が潜在的・顕在的に求めているニーズに対して訴求できるのだ。
消費者にリーチすることができ、商品やサービスの発見から行動決定まで、消費者を誘導することが可能となることで、画像検索プラットフォームに留まらないECにおける購入導線・流入チャネルとしての価値をさらに高めることになりそうだ。