中国消費者の化粧品に関する独自調査 対象の約8割が日本製化粧品の使用経験があり、旅先での購入率が高いことが判明

ECのミカタ編集部

中国大都市圏在住女性の約8割が、日本製化粧品の使用経験あり!インタセクト、中国からの訪日団体旅行の解禁にあわせて中国消費者の化粧品に関する独自調査の結果を発表

インタセクト・コミュニケーションズ株式会社(以下:インタセクト)は2023年6月に実施した、中国現地における化粧品に関するアンケート調査の結果を公表した。

調査概要

本調査は「Wechat」上のアンケート機能を使用し、2023年6月8日~10日の期間、中国本土の大都市圏(上海、北京、深セン、重慶、広州、蘇州、成都、武漢、杭州、南京)に在住の20歳以上の女性(回答者数:計522人)を対象に実施した。

以下、回答者の年代属性。

◆20~25歳:8.62%(45人)
◆25~29歳:38.12%(199人)
◆30~34歳:26.05%(136人)
◆35~39歳:10.73%(56人)
◆40~44歳:4.79%(25人)
◆45~49歳:3.26%(17人)
◆50歳以上:8.43%(44人)

約8割が日本製化粧品を使用したことがある

日本製化粧品の使用経験について78.9%(412人)が「使用したことがある」と回答した。

回答者に購入場所を尋ねたところで、最も多かったのが中国のECサイトで62.4%(257人)。続いて多かったのが、海外越境ECサイトで36.7%(151人)。「日本旅行時に購入」は21.6%(89人)で、中国国内でのショッピングモールでの購入と並んで3番目に多い結果になった。

また、日本旅行時に購入した上記89人のうち、利用者が最も多かった店舗(ECを含む。複数回答)は、免税店で75.3%(67人)。2番目に多かったのがドラッグストアで42.7%(38人)、百貨店が22.5%(20人)であった。

旅行前、後に関わらず購入を検討している

日本製化粧品の購入を決めたタイミングについては、「旅行前から買うことを決めていた」が28.1%(25人)、「旅行中に現物を見て買った」が24.7%(22人)と、ほぼ同数。

「どちらもある」と回答した人が47.2%(42人)で最も多く、マーケティングに関しては、旅行前だけでなく、旅行中も効果的だと考えれる。

1カ月に化粧品関連に使うお金は、1万円以下が63.8%(333人、2000円以下を含む)で最多であったが、1万円以上使う人の割合も決して低いとはいえない。

購入商品では「スキンケア・基礎化粧品」、「日焼け対策・UVケア」でそれぞれ97.7%(510人)、94.5%(493人)の人気が高い。また、高額商品で人気の高いものも「スキンケア・基礎化粧品」で2万円以上の商品を購入する人は6.5%(34人)いることも見て取れる。

また、いずれのカテゴリにおいても2000円〜1万円の金額がボリュームゾーンという結果になった。

旅行中の観光客にも積極的なアプローチが有効

本調査では、約8割の人が日本製化粧品を使用した経験があることや、コロナ禍で両国間を行き来することが不自由だったにも関わらず、日本旅行時に購入した商品を使用している人が少なくないなど、中国在住の女性が日本製化粧品に高い関心を示していることが判明した。

また、訪日前から購入する商品を決めている人だけでなく、「旅行中に現物を見て買った人」や、「訪日前に購入する商品を決めている、旅行中に現物を見て買う、の両方」としている人が多いこともあり、インバウンドニーズを獲得するためには、旅行中の観光客にも積極的にアプローチしていく必要が考えられる。

今後本格化することが想定される中国旅行者に対するマーケティングとして、本アンケートの結果は大きく役立つはずだ。


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