エバラ食品が和牛専用焼肉のたれで新ブランド ECで価値を伝えながら新規顧客獲得へ

ECのミカタ編集部

「AWESOMEET」の和牛専用調味料新商品。
左より「Original」「Kankitsu」「Crispy Garlic」

エバラ食品工業株式会社(以下:エバラ食品)は、和牛専用焼肉のたれで新ブランド「AWESOMEET(オーサミート)」を立ち上げ、同ブランドの新商品として和牛専用調味料3品を応援購入サービス「Makuake(マクアケ)」にて2023年7月18日より先行販売を開始(~9月5日まで)。なぜ新ブランドなのか、またMakuakeで展開するのはなぜか。担当者に話を聞いた。

食をエンターテイメントとして楽しみたい層向け

エバラ食品によれば「AWESOMEET」は、食を通じて人や社会との素晴らしい(AWESOME)出会い(MEET)を生み出すことを使命としたブランドだ。

同ブランドの立ち上げは、「食事をただ『済ませる』のではなく、エンターテイメントとして楽しみたいという方に対して、『こころ、はずむ、おいしさ。』をお届けするための手段の一つ」だとエバラ食品担当者。食事を中心とした素敵な時間との出会い、多くの人の営みによって生まれる社会との出会いを「AWESOMEET」を通じて生み出すことが目的だという。

「新しいもの」への「挑戦」という点で親和性の高いMakuakeを選択

Makuakeで展開しているのは和牛専用調味料3品。

「エバラ食品として新たなチャレンジを行うにあたり、新しいものや体験の応援購入サービスを行っているMakuakeというサービスは親和性が高く、PRにも効果的であろうと考えました」(エバラ食品担当者)

また、Makuakeで和牛の応援購入プロジェクトがいくつか存在しており、エバラ食品が想定する顧客像とMakuake利用者の属性が近いと分析したという。

今後もEC専用商品として販売予定なのは「ファン獲得のため」

AWESOMEETブランドで展開する商品は、今後も店舗販売を行わず、EC専用商品として販売する予定としている。その理由について、エバラ食品担当者は以下のように話す。

「こだわった和牛を購入し、こだわった調味料を使用して食事をするという方は、国内全体では増えてきているものの、小売店様の商圏単位でみると母数が限られてしまいます。ECで丁寧に価値を伝えながら、少しずつファンを増やしていくような育て方ができればと考えています」

今後はメーカーと消費者がコミュニケーションをとれるECで、商品開発に込めた想いや届けたい価値を発信する予定だ。

またMakuakeに限らず、エバラ食品が掲げる使命に照らし合わせ、より効果的であると判断した施策については積極的に取り組むとしている。

エバラ食品が語るように、現在こだわり調味料の市場は大きいとはいえないだろう。しかし、AWESOMEETの取り組みがECを通じて広がっていく可能性は十分に考えられる。ファンづくりのためのECの活用法としても、注目していきたい。


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