Shopeeが東南アジアと台湾市場における購買意欲調査を発表 全てのマーケットにおいてファッション関連の支出が減少すると予想
ショッピージャパン株式会社(以下:ショッピージャパン)は、東南アジアと台湾市場における消費の見通しや購買意欲について調査を実施し、分析結果を公表した。
多くの人が今後6カ月で景気は現状維持、支出は上がると回答
「消費者側の景気に対する見通し」について、77%の回答者は景気に対する見通しが「どちらでもない」、また「やや成長する」を選択。消費者の大半は今後6カ月の景気は現状を維持する、または少し回復すると考えていることが伺える。
また、「今後6カ月間での支出への変化」については大半が上がる、もしくは維持するという回答結果となった。
物価上昇による支出増に対し、割引商品などで対応か
今後6カ月間に支出が増えると考える主な理由は、物価の上昇、必需品の購入増加と、これから盛り上がりを見せる割引セール商品の自発的な買い物という結果に。
一方、今後6カ月間に支出を維持する、または減らすと予想する消費者の主な理由は、割引商品、または低価格の代替商品のみしか購入しないことと、購入頻度を減らすこととなった。
回答者の多くが長期的にコストを削減するため、商品のまとめ買いを行う傾向が見受けられるだろう。
ファッション関連の支出を抑え家計バランスを取る
シンガポール、台湾、フィリピンでは、消費者は食料品への支出を増やすと予想する一方、マレーシアとタイでは、ヘルスケアカテゴリーの商品への支出を増やすと予想している。
そして、すべてのマーケットにおいて消費者は口腔ケア商品と日常用品への支出を維持し、ファッションとアクセサリーの支出を減らすと予想する結果となった。
今回の調査結果から、生活の質を改善させる商品がより一層現地消費者に好まれることが予想される。一例として、キッチン用品や育毛剤といった商品のキャンペーンを展開することで、購入確率を高めることが可能となるだろう。
一方、支出の維持、もしくは減少すると予想されるファッション関連等のカテゴリーにおいては、送料無料や割引施策といったプロモーションの実施が必要になるかもしれない。自発的な購入機会を増やし、消費者にお得感を感じてもらえる施策の促進が求められるだろう。
これから年末にかけて続くキャンペーンを有効活用し、ショッピージャパンは日本越境セラーと共に成長していくとしている。東南アジアと台湾市場を対象とする越境EC事業者は、本調査の結果を参考に今後の施策を検討すべきだろう。
調査概要
◆調査概要:東南アジア及び台湾における消費意向に関する調査
◆調査対象:過去6カ月に購入履歴のあるShopee現地ユーザー
◆調査方法: Shopeeアプリ内調査
◆調査期間:2023年5月7日~2023年5月19日
◆有効回答数:約12000