ヤマト運輸の八幡営業所が全国初となる全車両EV導入 エネルギーマネジメントを行うモデル店として本格稼働

ECのミカタ編集部

ヤマト運輸初、京都・八幡営業所に全車両EV導入 エネルギーマネジメントを行うモデル店として本格稼働

ヤマト運輸株式会社(以下:ヤマト運輸)は京都府八幡市の「八幡営業所」において、再生可能エネルギー由来電力(以下:再エネ電力)を活用したエネルギーマネジメント行うモデル店として本格稼働を開始した。

エネルギーマネジメントによるサステナブルな物流を実現

八幡営業所は、全国初となる全車両EVで稼働する営業所となる。太陽光発電設備と蓄電池を導入し、日中発電した電力で、EV充電や建屋電力の一部(※1)を賄う。また、電力平準化システムにより、夜間のEV一斉充電による電力使用ピークの偏りを緩和するなど、エネルギーマネジメントを行うことでサステナブルな物流を実現する。

八幡営業所の概要および特徴は、以下の通りとなっている。

◆概要
▷営業所名:ヤマト運輸株式会社 八幡営業所
▷住所:京都府八幡市八幡久保田11
▷営業時間:8:00~21:00

◆集配車両32台すべてEVを揃える
◆太陽光発電設備を設置し、再エネ電力を発電
◆電力平準化システムを導入し、充電を制御することで電力使用ピークの偏りを緩和
◆蓄電池を設置し、日中太陽光発電設備で発電した電力を建屋電力やEV充電などに活用
◆営業所内は全てLED照明を導入し、省エネにも取り組む

※1:太陽光発電で賄いきれない電力分は、関西電力株式会社の「CO₂フリー電力」を購入。

EV導入における課題を解決する

ヤマトグループは、2050年温室効果ガス自社排出量実質ゼロおよび2030年GHG自社排出量48%削減(2020年度比)の実現に向け、EV20000台の導入(※2)、太陽光発電設備810基の導入、ドライアイス使用量ゼロの運用構築、再エネ電力の使用率を全体の70%まで向上するという主要施策を中心とした取り組みを進めている。

今回、八幡営業所に全車両EVの導入が完了し、エネルギーマネジメントを行う営業所として本格稼働を開始。これにより、夜間のEV一斉充電による電力使用ピークの偏りを緩和するなどEV導入における課題を解決するとともに、サステナブルな物流の実現に貢献する。

ヤマト運輸は今後もEVや太陽光発電設備の導入、再エネ電力の使用率向上などを進めると同時に、複数のEV運用オペレーションを想定したエネルギーマネジメントの検証を進め、サステナブル経営を強化する予定だ。八幡営業所の事例を皮切りに、クリーンな物流が全国に広がることが期待される。

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