メルカリが「メルカリAIアシスト」の提供を開始 生成AI・大規模言語モデルを活用し、商品情報の改善提案を実施する
株式会社メルカリ(以下:メルカリ)は2023年10月17日、「メルカリ」上で、生成AI・大規模言語モデルを活用した、顧客一人ひとりのためのAIアシスタント機能「メルカリAIアシスト」の提供を開始した。
AIが顧客の最適な行動を促す
「メルカリAIアシスト」は、出品・購入・その他の問題の解決など、「メルカリ」を利用する際のあらゆる場面において、AIが顧客の最適な行動を促す機能である。
メルカリはこれまでも生成AI・大規模言語モデルを活用してきたが、顧客に見える形でメルカリアプリに実装するのは今回が初となる。
◆「メルカリAIアシスト(出品商品の改善提案機能)」の使い方
第一弾は商品情報の改善提案を実施
「メルカリAIアシスト」の最初の機能として、出品済みの商品情報をAIが分析し、商品がより売れやすくなるよう出品者に改善提案を行う機能を導入(※1)。
一定期間売れ残っている出品商品に対して、AIがメルカリの過去の情報を元に商品情報の改善提案を実施。さらに、商品サイズや購入時価格など、追記すべき内容を提案するだけでなく、おすすめの商品名なども自動生成する。
なお、開始当初はキャラクターグッズ、ポケモンカード、邦楽やK-POPのCD、参考書・小説など、全20カテゴリから順次対象を広げていく予定。今後も徐々に対象カテゴリを拡大するとしている。
※1:当面はiOS版メルカリのみで利用可能
今後も新しい機能、体験を提供していく
「メルカリAIアシスト」の提供開始にあたり、メルカリ執行役員の石川佑樹氏は以下のようにコメントしている。
「『メルカリAIアシスト』は、お客さま一人ひとりのためのCopilot(副操縦士)となって、『簡単に出品できて売れる』『欲しいものが見つかる』といったメルカリの重要な体験に貢献できると確信しています。メルカリグループとして、引き続きあらゆる利用シーンに生成AI・LLMを組み込んでいくことで、利便性を向上し、新たなお客さま体験を創出していく所存です」。
メルカリは今後も、AI分野における倫理的・法的・社会的課題に配慮しながら、「あらゆる価値を循環させ、あらゆる人の可能性を広げる」というグループミッションのもと、次の10年に向けた新しい機能や体験を提供するとしている。今後も発展が期待されるAI技術を基に、どのような新機能が提供されるのか注目だ。