配送ドライバー専用リース「GMSおためしリースル」の提供開始 2024年問題によるラストワンマイル物流の担い手不足解消を目指す

ECのミカタ編集部

物流2024年問題によるラストワンマイル物流の担い手不足解消に向け、金融包摂型スタートアップGlobal Mobility Service株式会社、ハコベル株式会社と提携

Global Mobility Service株式会社(以下:GMS)と、ハコベル株式会社(以下:ハコベル)は、運送会社や個人ドライバーを支援する「ハコベルサポーターズプログラム」において、配送ドライバー専用カーリース「GMSおためしリースル」と提携し、2023年10月より新規・既存のハコベル利用者への紹介を開始する。

配送業の開業ハードルを限りなく低減

「ハコベルサポーターズプログラム」とは中小規模の運送会社や個人事業主のドライバーへ向け、配送に必要となる物流資材の調達環境整備や運送会社の経営やドライバーの労働環境を支援する仕組みである。

今回、「ハコベルサポーターズプログラム」と提携し、新規・既存のハコベル会員向けに、配送ドライバー専用リース「GMSおためしリースル」の提供を実施。提携車両調達や車両のメンテナンスやサポート、案件の紹介といった一気通貫のサービスを提供することで配送業の開業ハードルを限りなく低減し、軽配送業の安心就業を支援するとしている。

◆「GMSおためしリースル」概要

▷1カ月から契約可能な短期プランを用意
▷配送業未経験のドライバーにはお試し感覚で仕事をスタート
▷最短1カ月からの業界最安クラスの中古車の軽バンリース
▷独自システムによる与信補強で審査通過率90%台(※1)
▷納車前/後に充実のカーメンテナンスが付帯

※1:利用には所定の審査有り

2024年問題に伴う担い手不足解消に貢献

2024年問題に伴う担い手不足解消に貢献

「GMSおためしリースル」の提供にあたり、両社は以下のようにコメントしている。

◆Global Mobility Service株式会社 代表取締役社長CEO 中島徳至氏

「昨今のEC利用拡大による運送需要の増加に対応するように、ギグワーカーによるラストワンマイルを担うドライバーが増えていますが、コロナ禍により他業種からの転職組が増えている背景があります。そのような人々は軽配送業での勤務実績がほとんどないために、車両をリースで入手しようにも評価されず車のリースが組めない問題があります。(中略)このたびの提携により、ハコベル様と問題意識を共有し、物流2024年問題を背景とした担い手不足解消に貢献できることを期待しております」。

◆ハコベル株式会社 代表取締役社長CEO 狭間健志氏

「私たちの得意とする“仕組みづくり”とサポーター企業様との連携により、物流業界の課題解決を力強く進めるにあたり、GMS様の『おためしリースル』が新規ドライバー開業を支援し、人材不足解消策となっていくことを期待しております。本提携により、ラストワンマイル物流の担い手不足解消を支援し、国内の物流環境の改善に貢献してまいります。また、本提携に関して車両供給・ファイナンス関連での提携先も募集いたします。真面目に頑張るドライバーが正しく評価される就業環境を創出し、GMSのミッション・ビジョンの実現を推進してまいります」。

運送関係者の労働環境を整え、経営をサポート

「2024年問題」を背景にした労働力不足が懸念される一方、軽自動車による運送の規制緩和で個人事業主のドライバーが今後増加することが予測されている。

しかしながら、軽配送業参入にあたり車両調達とそのためのローン審査のハードルがあるため、労働力の供給面に課題を抱えている。このような状況下において業界全体のサービス品質を維持・向上させるためには運送関係者の労働環境を整え、経営をサポートすることを目標に今回2社の提携に至ったという。

物流において最終拠点から顧客の手に届くまでの「ラストワンマイル」は、EC市場の伸長などに伴い配達貨物の物流が年々増加し続けている。再配達による業務効率の低下なども懸念されている中、物流の担い手は今後も求められていくだろう。

「GMSおためしリースル」は軽配送業に挑戦する人たちの負担を軽減し、参入しやすい環境を生み出すだろう。ラストワンマイルの担い手不足解決へ向けた、高い成果が期待できるはずだ。


記者プロフィール

ECのミカタ編集部

ECのミカタ編集部。
素敵なJ-POP流れるオフィスにタイピング音をひたすら響かせる。
日々、EC業界に貢献すべく勉強と努力を惜しまないアツいライターや記者が集う場所。

ECのミカタ編集部 の執筆記事