SBSグループが提供する「EC物流お任せくん」が「OmunibusCore」と連携 複雑化しがちなアパレル業界のIT構成をシンプルに

ECのミカタ編集部

「EC物流お任せくん」でOMOの新サービス提供が決定

SBSホールディングス株式会社(以下:SBSグループ)が提供する「EC物流お任せくん」は、フューチャーアーキテクト株式会社(以下:フューチャーアーキテクト)が提供するクラウド型在庫情報共有システム「OmnibusCore」とシステム標準連携することを決定した。

OMOに関する課題を解決し、在庫管理を最適化する

今回のシステム標準連携は、顧客のOMO(オンラインとオフライン販売の連携)に関する課題を解決し在庫管理を最適化することを目的としており、サービスの提供は2024年2月を予定している。

本システム連携による具体的なメリットは以下の通り。

◆店舗・オンライン・倉庫の枠組みをなくす

店舗・オンライン在庫も倉庫の1つとして管理していく考え方に基づき、在庫の最適化とIT構成を考察

◆在庫のリアルタイム一元管理とデマンドシステム

最も在庫量の多い、物流倉庫の在庫変動をより早く各販売在庫に反映することで、機会ロスを低減

◆合理的で、サービスレベルが高い共通インフラを活用した在庫デリバリーと循環

アパレル向けの店舗立地や点を結ぶデリバリーの異業種/同業種共配化により、あらゆるチャネルに対して最安のモードを選択

◆標準連携イメージ図

複雑化しがちなアパレル業界のIT構成をよりシンプルに

今回のシステム連携について、SBSグループは以下のようにコメントしている。

「『OmnibusCore』は、販売に必要なデータ連携先を繋げ、アパレル企業を中心としたオムニチャネル戦略を支援するプラットフォームサービスです。業界別に最適化されたプラットフォーム戦略のなかでも、主にアパレルなどの業界では、OMOに関する課題への対応が必須と考え、今回のシステム連携に至りました。『あらゆるチャネル・場所の在庫をあらゆる受取・配送形態で販売することで、販売機会損失を無くし機会の創出を行う』という同社のサービスに対し、SBSグループの物流サービスが連携することで、複雑化しがちなアパレル業界のIT構成をよりシンプルにし、OMOを一層加速させることが可能です」。

また、今回のサービスは追加オプション等を必要としない標準連携機能であることから、「OmnibusCore」の利用料は変わらない。倉庫・物流側と直接データがつながることで、より多くの対象データを素早く取得でき、あらゆる在庫の移動効率化や、顧客の本来のニーズに適した配置転換等、具体的な施策や改善の実行へと繋がるとしている。

2030年度までに流通総額1兆円を目指す

「EC物流お任せくん」は2022年12月にローンチした、物流現場の運用や運送会社の選定、カスタマーサービスなどをプラットフォーム化したサービスである。低価格、短納期で利用できる点がメリットであり、既に多くの顧客からの支持を得ている。

今回発表された「OmnibusCore」とのシステム連携は2024年2月からを予定しており、このタイミングは「野田瀬戸物流センター」の稼働時期とも重なる。

既に国内外合わせて700拠点以上で約100万坪の拠点を構えているSBSグループであるが、野田瀬戸物流センターは初となるECに特化した拠点だ。幅広い温度帯への対応だけではなく、アパレル商材に適した撮影スタジオも備えていることから、業界が抱える課題解決を一気に加速させることが期待できるだろう。

2030年度までに流通総額1兆円、EC物流売上1000億を掲げるSBSグループの躍進に今後も注目が集まりそうだ。


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