冷凍冷蔵日本食を中国消費者に届けるコールドチェーンサービスが開始　中国市場へのテスト販売としても活用できる

墨谷(モグ)株式会社(以下：モグ)は、｢中国への輸出貿易をいかに簡単へ｣をスローガンとした、中国市場への販路拡大サポートを開始した。

EC越境自社チャネルなど多彩な販売経路で販売

モグは、中国のメイン保税区である｢寧波｣に、温度管理した約20000平米の越境倉庫を所有。これまで扱いがなかった冷凍冷蔵品の越境通販を初めて可能にした。

モグが行う越境貿易のメリットは、一般貿易に比べ準備期間の削減、コストの削減で適正な販売価格設定ができること。さらに小ロット、多品種の扱いができるので中国市場へのテスト販売としても活用できることなどがあげられる。

顧客は日本の冷凍冷蔵倉庫に納品するだけでよく、モグが税関等の諸手続きを行い、輸出後は中国保税区の冷凍冷蔵倉庫に保管。EC越境自社チャネルなど多彩な販売経路で販売し、温度管理された倉庫から中国消費者に届けるコールドチェーンサービス(※1)を実施する。

※1：低温管理が必要な商品を、生産から消費者まで温度を保った状態で流通する仕組み。

モグならではの強み

モグが持つ強みは具体的に以下の通りとなる。

◆多種多様な販売経路

▷EC越境自社チャネル
▷保税区での中国初の冷凍オフライン店舗(BlueTomato)
▷アリババのニューリテールスーパー「盒馬鮮生」
▷中国4大越境通販のプラットフォーム｢アリババ(Tmall)｣｢京東(JD)｣｢拼多多(PDD)｣｢抖音(TIKTOK)｣とデータ連携し販売

◆フルフィルメント越境物流

日本国工場から越境輸送と通関、倉庫納入、消費者まで配送までフルフィルメント物流対応。保税区内にある冷凍、冷蔵、常温の3温度対応の越境倉庫から中国消費者に届ける。

◆海外サプライチェーン

海外の協会やメーカーや工場との直接取引をしており、海外供給ルート(サプライチェーン)を活用できる。アメリカ乳製品協会、カリフォルニア農業庁、CEE(EU)貿易協会など海外官公庁、協会など支援実績多数。

◆保税区での中国初の冷凍オフライン店舗(BlueTomato)

◆EC越境自社チャネル

中国での冷凍食品需要は増加している

海外においても高いクオリティが評価されている、五洋食品産業株式会社（(以下：「GO!YO!」）の冷凍ケーキは、香港、シンガポール、アメリカなどで販売されており、モグでも越境販売の取り扱いがある。

中国において11月11日は、光棍節（こうこんせつ）＝｢独身の日｣と呼ばれ、EC販売の売上が最も伸びる日である。当日はモグ独自のプロモーションを用意し、自社チャネルや中国4大越境通販を通して「GO!YO!のスウィーツ」の販売強化を図るとしている。

中国ではコロナ禍による食材市場の閉鎖や移転などによって、スーパーやECへと食材の購入ルートがシフト。スーパーの拡大に伴い、コールドチェーン物流の整備がされつつあり、これまで冷凍食品に馴染みが無かった消費者にも認知される機会が増加していった。

さらに、中間所得層や富裕層の増加によって、健康面や栄養面に配慮した商品需要が高まっている。そうした状況において、賞味期限が長く加工食品がメインとなる冷凍食品に対する需要は、益々増加することが考えられるだろう。

中国国内での冷凍食品市場は大きく発展する可能性を秘めている。モグが提供するサービスによって、多くの事業者が販路拡大を達成することが期待されるだろう。