日本航空がJAL Mallを新規構築 EC初の少額マイルにも対応し、JMB会員の満足度を向上させる
株式会社ecbeing(以下:イーシービーイング)は、EC構築プラットフォーム「ecbeing」が、日本航空株式会社(以下:「日本航空」)が提供するモール型ECサイト「JAL Mall」のプラットフォームに採用され、新規サイト構築を行ったことを公表した。
少額マイルの利用ニーズに対応
JAL Mallの構築には、日本航空が志向する安定性とセキュリティ基準を満たすサービスレベルが提供可能なこと、多数の実績とスピード感を兼ね備えたプラットフォームであること、開発やデジタルマーケティングの人的リソースが豊富であるという理由から、ecbeingが採用された。JAL Mallの主な特徴は以下の通りである。
◆航空機内限定商品が自宅でゆっくり選べる「おうちで機内販売」
国内線の機内Wi-Fiを利用し、事前登録をおこなうことで搭乗日翌日から3日間、JAL Mallにて 機内販売商品を購入することが可能に。
◆マイルの新しい使い道として少額マイルの利用ニーズにも対応
JAL Mallにて、JALグループが提供するECサイトで初めて少額マイルをポイントに交換可能となった。1000マイルから決済充当可能なポイントとの交換を可能にし、JMB会員が貯めたマイルを少額から気軽に利用できる。
◆一つのサイトでいくつもの目的が達成可能なモール型ECサイト
JALグループの一部ECサイトが統合されたことで、商品購入のためにいくつものサイトを訪問する必要がなくなった。そのため、複数のカテゴリのJALオリジナル商品を簡単に購入することが可能である。
非航空収入を拡大させる
JAL Mallの新規構築にあたり、日本航空は以下のようにコメントしている。
「JAL Mallの開設は、子会社のJALUXが運営する『JALショッピング』や、JAL本体が手がける機内販売のオンラインストアなど複数のEC関連サイトを1つのサービスに集約し、ECの利便性を高めて、マイルを生かし非航空収入を拡大させるのが狙いです。ecbeing様には、高い能力と、拡張性の高いサービスを提供していただき、共にJAL Mallの成長のためにご協力いただいておりますことを感謝申し上げます」。
飛行機旅行の増加に伴い注目を集めるか
これまで、日本航空はECサイトについて以下の課題を抱えていたという。
◆グループ内に複数のECサイトがあり目的のサイトを探しづらい
◆会員基盤が活用されておらず複数のアカウントを作成する必要がある
◆自社商品を中心に扱っているためトレンド商品をスピーディに拡充できない
今回これらの課題を解決し、JMB会員の利便性を向上させることを目的に、外部企業も出店可能なモール型ECサイト「JAL Mall」を新規で構築した。
これまでJALグループだけでは難しかったトレンド品の拡充が実現したことで、ECサイト自体の魅力は大きく向上したといえるだろう。コロナ禍の落ち着きにより、飛行機を利用した旅行需要も復活しつつある現在、機内販売などに対する商品への注目も以前よりも増すはずだ。
また、飛行機の利用者が増加するにつれ、少額マイルの利用ニーズも高まることが想定されるだろう。そのため、マイルをポイントとして利用できるJAL Mallは利便性の高いECサイトとして重宝されるはずだ。これまでの課題を解決し、満足度を向上させたJAL Mallの今後に注目したい。