佐川急便が燃料電池小型トラック・電気小型トラックを導入 ラストワンマイル配送に対応すると同時に、環境負荷低減に取り組む

ECのミカタ編集部

【佐川急便】ラストワンマイル配送に燃料電池小型トラック・電気小型トラックを導入

SGホールディングスグループの佐川急便株式会社(以下:佐川急便)は2023年11月15日より、ラストワンマイルの配送に電気小型トラック(以下:小型EVトラック)および、燃料電池小型トラック(以下:小型FCトラック)を順次導入する。

電気、水素を燃料とする2種類を導入

佐川急便はこれまで、福島県と東京都での電動車普及に向けたエネルギーマネジメントシステムの構築・社会実装に参画している。今回の小型EVトラック、小型FCトラックの導入はその取り組みの一貫となる。

各車両の詳細は以下の通り。

◆小型EVトラック
▷車種:いすゞエルフEV
▷冷凍冷蔵庫付き2tトラック
▷エネルギー:電気
▷航続距離:180km(一充電走行距離、国土交通省審査値)
▷電池容量:60kWh

◆小型FCトラック
▷車種:トヨタ自動車、いすゞ自動車共同開発車両
▷冷凍冷蔵庫付き3tトラック
▷エネルギー:水素
▷航続距離:260km(参考値)
▷タンク容量:10.5kg

1台につき年間、約12tのCO2排出量を抑制

本社会実装は一部を国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の研究開発助成事業「グリーンイノベーション基金事業/スマートモビリティ社会の構築」として実施される。

小型EVトラック、小型FCトラックは走行時にCO2等の排気ガスを出さないため、1台につき1年間で約12tのCO2排出量を抑制できると見込んでいる。さらに、運送事業者として、環境負荷低減に向けた持続可能な商用電動車の実装モデルとなるべく、充電・水素充填タイミングと配送計画を最適化し、稼働を止めない効率的な運行を目指す。

佐川急便は「SGホールディングスグループとして掲げている『脱炭素ビジョン』のもと、世界的な喫緊の課題である地球温暖化防止への対策に積極的に取り組むことで、持続可能な社会の実現を目指してまいります」と述べており、今後も様々な施策が期待される。

今回導入される小型EVトラック、小型FCトラックは、ラストワンマイル配送の需要に応えると同時に、環境面への配慮も実現した。導入が進むことで、クリーンかつスムーズな物流の実現に貢献するはずだ。


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